NEC、「関東最大級の電波暗室」那須に新設–衛星アンテナなど高品質化

NECプラットフォームズは4月22日、栃木県那須塩原市の那須事業所内に、関東近郊で最大級となる電波暗室を新設したと発表した。

那須事業所は、衛星通信などに用いられる大型パラボラアンテナを含め、幅広い種類のアンテナを生産している。アンテナの生産においては、指向性パターンや定在波反射などが仕様通りかを正確に評価する必要があり、干渉やノイズのない電波暗室が不可欠となる。同事業所にはすでに3つの電波暗室があるが、今後の無線通信の高度化に備え、大型の電波暗室を新設したという。

新設した電波暗室は、天井、壁、床の6面に電波吸収材を設置し電磁波の反射を抑え、高精度な測定が可能。また測定距離を30m確保し、より高い周波数に対応できる。開口部は幅4m、高さ5mと大型で、大型で重量のあるフィードやアンテナの搬入も可能だ。受信側に設置した3軸ポジショナにより、最大1tまで対応する。

大型開口部

同施設は、将来的にはNECグループ内に加えて外部にも活用を広める予定だ。

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