中国湖北省でセンニンソウ属の新種を発見

中国湖北省でセンニンソウ属の新種を発見

十堰市竹渓県で発見されたセンニンソウ属の新種「狐尾鉄線蓮」。(武漢=新華社配信)

 【新華社武漢4月23日】中国湖北省武漢市の中国科学院武漢植物園は、同省十堰市竹渓県でキンポウゲ科センニンソウ属の新種と思われる植物を発見し、比較と検証を経て新種の「狐尾鉄線蓮(Clematis alopecuros)」と確認したと発表した。研究成果はこのほど、国際学術誌「Annales Botanici Fennici」に掲載された。

 同植物園の研究者によると、センニンソウ属の植物は花が多く咲き、色が豊富で、茎が鉄線のように細い。花の形はハスに似ており、観賞価値が高い。

 センニンソウ属は現在、世界に約300種あり、うち中国には150種程度が分布している。狐尾鉄線蓮の発見は、中国のセンニンソウ属植物資源の豊富さを改めて示した。同植物園はここ数年、センニンソウ属に特化した植物資源収集を実施し、省内のほか湖南、四川、陝西各省や広西チワン族自治区などから60種余りを移植している。(記者/侯文坤)

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