マカオ、2024年1〜3月累計のインバウンド旅客数は約887万人…コロナ前2019年同時期の85.7%

港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設の到着口(資料、写真:MGTO)

 マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月22日、今年(2024年)3月及び1〜3月累計の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年3月のインバウンド旅客数は前年同月から39.0%増、前月から17.4%減となる272万0584人(延べ、以下同)だった。コロナ前2019年同月と比較した回復率は80.3%。特殊要因として、前月は年間最大の多客期のひとつとなる旧正月の春節ホリデーがあったことが挙げられる。

 内訳は、日帰り旅客が前年同月から47.7%増の144万3963人、宿泊を伴う旅客が30.4%増の127万6621人。平均滞在時間は横ばいの1.1日で、宿泊を伴う旅客が0.1日増延びて2.2日、日帰り旅客が0.1日短い0.2日。

2024年と2023年、2019年のマカオの入境旅客数(インバウンド旅客数)推移比較表(図版:DSEC)

 今年1〜3月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から79.4%増の887万5757人。内訳は日帰り旅客が107.5%増の479万1721人、宿泊を伴う旅客が54.8%増の408万4036人。平均滞在時間は0.1日短い1.2日で、宿泊を伴う旅客が0.1日短い2.2日、日帰り旅客が横ばいの0.3日。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同時期から94.3%増の629万1912人、全体に占める割合は70.9%。このうち「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Visit Scheme=IVS)の旅客が68.3%増の346万9957人。第二の旅客ソースにあたる香港からの旅客は21.0%増の181万7903人、台湾からは167.8%増の18万1916人。中国本土、香港、台湾からのインバウンド旅客数の2019年の同時期と比較した回復率はそれぞれ84.5%、101.4%、69.5%。

 国際旅客ソース(中国本土、香港、台湾以外から)は58万4026人で、2019年同時期と比較した回復率は68.2%。東南アジアでは、フィリピン(11万4625人)が2019年同時期を23.7%上回り、マレーシア(3万9839人)の回復率は70.8%、またインドネシア(3万9294人)とタイ(3万8638人)の回復率はいずれも89.2%に達した。一方、北東アジアについては韓国(12万9519人)と日本(3万6129人)の回復率はそれぞれ49.4%、40.6%にとどまった。

 マカオでは昨年1月初旬からアフターコロナがスタートし、インバウンド旅客の急回復が進んだ。今年については、2019年との比較でどの程度まで回復が進むか、また国際旅客ソースの動向が注目点となる。

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