ミズバショウ、山の斜面を白く染め 日本最南西、養父の群生地 ヤマザクラとの共演期待

見頃となったミズバショウ=養父市大屋町加保

 兵庫県養父市の市花「ミズバショウ」が、養父市大屋町加保のミズバショウ公園で見頃を迎えた。花びらのように見える白い仏炎苞(ぶつえんほう)が、山の斜面に群生している。

 同公園の湿地は日本最南西の自生地で、現在は約2千株が生える。管理する「加保坂開発組合」は、仏炎苞が見えるようになった株を「開花」と捉えており、22日現在で1390株が開花したという。開花ペースは例年より約1週間遅いが、気温が高めの日が続くとの予報から、4月いっぱいまでが見頃という。

 同組合の島垣晃組合長(79)は「今年は気温が高く、葉と仏炎苞が一緒に伸びてきているのが特徴。まだ近くの山桜がつぼみのまま残っているので、桜とミズバショウの共演が見られる日もあるかも」と話す。

 開園は5月6日ごろまで。午前9時~午後4時。入園料は大人250円、18歳未満無料。グリーンロッジ加保坂TEL079.669.2027 (吉田みなみ)

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