大谷翔平も困惑「話を聞いてから…」 松井秀喜氏超え〝記念球〟をファン手放さず

こんなはずでは…

【ロサンゼルス22日(日本時間23日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)が21日(同22日)の本拠地でのメッツ戦で3回に放ったメジャー通算176号の行方が、またしても話題になっている。

記念球をキャッチしたのは初めて観戦に訪れたジェイソン・パティーノさん(48)。ドジャースから大谷のサインボールとの交換を提示されたが、公式認証してもらい、現時点でキープすることを選択した。移籍1号の時はキャッチしたアンバー・ロマンさんに対する球場職員の態度が威圧的だったとし、米メディアが報じて騒ぎになった。

ベースボールデジタル番組「ファウル・テリトリー」のドジャースに特化にしたポッドキャスト「ドジャース・テリトリー」で、司会のアラナ・リゾ氏は「デーブ・ロバーツの記録を抜くんだ、と言ったのがキュートだった。それにボールを取ったファンがキープし、そのボールをドジャースが認証したのも良かった」と紹介した。

クリントン・パシラス氏は大谷のドジャー・スタジアムで放った移籍1号をキャッチしたファンとの経緯に触れ、「数週間前のいざこざを繰り返すことなく良かった。その方が、今回のように特別なホームランとなるから。恐らくこのボールは、大谷のドジャース1号や松井と並んだ本塁打よりも価値があるだろう。日本生まれの選手の最多記録を更新したから。これがイーベイや(フリマアプリの)オファーアップなどに上がってくるかどうか興味があるが、ボールを受け取った人はおめでとうだね。世代を支える、とまではいかないかもしれないが、かなり良い金額を引き出すだろう」とファンが保持することに賛同意見だ。

対して米スポーツファンサイトの「ファンサイデッド」では「再び大谷翔平のホームランボール惨事が起こるのを避けようとしたドジャース、失敗に終わる」と題し、「大谷はこの歴史を作ったホームランボールをゲットすべきだ」と断言。サイン入りグッズと交換するのが習慣の中で、ドジャースが交渉に失敗して、ボールを公式認証するだけでファンに譲ったことを厳しく指摘した。

「ある程度の説得と資金が必要かもしれないが、大谷は今やMLBの日本生まれの選手の中で独自のリーグにおり、彼がいつかその記念品を手に入れることができることを願っている」

大谷は試合後、「(記念球は)この間も頂けるという話でもらったんですけど、食い違いがあったようで。今回はわからないですけど、話を聞いてみてから」と語った。果たしてどうなるか…。

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