スリランカCPI、3月は前年比+2.5%に急鈍化 増税影響薄れる

(デートラインを修正しました)

Uditha Jayasinghe

[コロンボ 22日 ロイター] - スリランカのセンサス統計庁が22日発表した3月の全国消費者物価指数(NCPI)は、伸びが前年比で2.5%と2月の5.1%から鈍化した。国際通貨基金(IMF)から29億ドル規模の拡大信用供与措置(EFF)を受けるため設定された目標達成に向けた売上税増税の影響が薄らいだ。

鈍化は主に家計向け電気料金の22%引き下げが背景。また非食品部門の価格は0.7%上昇と2月の5.1%上昇から大幅に鈍化した。食品価格は前月と変わらずの5%上昇だった。

スリランカは外貨準備不足などを背景に過去数10年で最悪の金融危機に見舞われ、経済が打撃を受けてきた。インフレ率は昨年9月に70%にまで達した。

一方で、昨年は29億ドル規模のEFFを確保し、インフレ抑制や歳入拡大、外貨準備再構築に向け取り組んでいる。

*デートラインを修正しました。

© ロイター