鉄道30社以上がブース共演 「ほくそう春まつり2024」盛大に開催 臨時特急も運転(千葉県印西市)

千葉ニュータウン駅に到着した臨時特急「ほくそう春まつり号」(筆者撮影)

鉄道ファンはもちろん、鉄道に興味がなくても楽しめる。そんなイベントが、千葉県の北総鉄道が2024年4月21日に沿線の印西市で開催した「ほくそう春まつり2024」。春季イベントは、大きな話題を呼んだ2022年の運賃値下げをきっかけに2023年5月、5年ぶりに復活。再開2年目の今回は約2万7000人が来場、前年を上回るにぎわいをみせた。

千葉ニュータウン(NT)中央駅の直近、大型ショッピングセンターの駐車場を会場にした、まつりの開幕を告げたのが、臨時特急「ほくそう春まつり号」。京成東成田線東成田発京成高砂経由(スイッチバック折り返し)のⅤ字ルートで会場最寄りの千葉NT中央まで走行。車両は京成3700形(1次車)と基本設計を共通する北総7300形で、特製ヘッドマークで京成ファン・北総ファンを喜ばせ、沿線には、多くの撮り鉄が繰り出した。

春まつりの一押しはステージプログラム。オープニングでは、板倉正直印西市長や笠井喜久雄白井市長が、北総鉄道の持永秀毅社長とともに沿線の魅力をアピール。次いでテレビCMで人気復活のダンディ坂野さん、アニソン界のレジェンド・影山ヒロノブさんのステージなどに、大きな拍手がわき起こった。

オープニングセレモニーで沿線の魅力をアピールする関係機関代表(画像:北総鉄道)

鉄道に寄せたプログラムでは、本物そっくりの北総7500形のミニ電車が子どもたちを乗せて快走。多種多様なブースのうち、鉄道関係の出店者は32社(ブース数)に上った。

2023年8月に開業した宇都宮ライトレール(LRT)は、今回が栃木県外への本格初遠征。LRT車両のNゲージ模型やトートバッグ、ペンケース、マウスパッド、キーホルダーなどを販売した。担当社員は、「今度はぜひ宇都宮で乗り心地を確かめて」と呼び掛けた。

新生LRTで〝雷都(らいと)・宇都宮〟を売り込む宇都宮LRT社員(筆者撮影)

2023年7月にデビューした新型特急「スペーシア X(N100系)」で、ファンの話題独占の東武鉄道(東武博物館との共同出店)。ブースもスペーシア Ⅹ一色で、クリアファイル、トートバッグなどのグッズを来場者が買い求めた。

「Laview(ラビュー、001系)」、9000系、6000系と3種類の人気列車のプラレールが勢ぞろいした西武鉄道。1993年デビューの9000系は、イエロー、ブルー。レッドの3タイプのカラーバリエーションで、大人のプラレールコレクターも引き付けた。

記事:上里夏生

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