マカオ、2024年1〜3月累計カジノ税収は約4200億円…前年同時期から116.8%増、年度予算進捗率26.2%

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

 このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳入は前年同時期から46.2%増の262億5011.6万パタカ(日本円換算:約5038億円)で、年度予算執行率は25.7%だった。

 経常性収入に限ると104.5%増の260億3914.0万パタカ(約4998億円)で、年度予算執行率は25.5%。このうち、いわゆるゲーミング(カジノ)税収は116.8%増の219億2384.5万パタカ(約4208億円)で、年度予算執行率は26.2%に。歳入に占めるゲーミング税の割合は83.5%。

 歳出は18.0%増の184億7335.4万パタカ(約3545億円)で、年度予算執行率は18.1%。

 財政収支は77億7676.1万パタカ(約1492億円)の黒字で、前年同期比では237.7%増。

 マカオの財政収支はコロナ禍にあった2020年から2022年とアフターコロナ初年にあたる2023年は数字上では黒字となったものの、主要財源であるゲーミング税の減収を受けて財政準備資産から補填した経緯があり、実質赤字だった。2024年については、アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標を2160億パタカ(日本円換算:約4兆1453億円)、月平均180億パタカ(約3454億円)に設定。政府はこれにより収支均衡を実現できるとしている。今年1〜3月累計のカジノ売上実績は目標を上回る573.26億パタカ(約1兆1001億円)となっており、勢いを維持できるかに注目される。

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