28年ぶりに再会 似顔絵寄贈した利根山の教え子 記念美術館を来訪【北上】

利根山に描いてもらった中学時代の自身の似顔絵を手にする大谷さん(左)と妻順子さん

 北上市内にアトリエを構えた画家利根山光人(1921~94年)が東京都内の中学校勤務時代、美術を教わった福岡市の大谷昭示さん(89)が22日、北上市立花の市立利根山光人記念美術館を訪れた。中学時代に利根山に描いてもらい、同館に寄贈した自身の似顔絵と28年ぶりに再会。若かりし頃、利根山に教わった懐かしの日々に思いを巡らせた。

 利根山は画家として一本立ちする前、教員として関東の学校に勤務。大谷さんは東京都の海城中学在学中の47~49年度の間、利根山に教わった。

 似顔絵は大谷さんが13~15歳で授業の間に描かれ、木炭でスケッチされたとみられる。大谷さんが長く所有していたが、96年に同美術館開館を知り「いろいろな方々に見てほしい」と同館に寄贈した。

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