部活や体育で生徒13人に体罰「苦痛、卒業後も」 高校の男性教諭を減給 兵庫県教委

兵庫県庁3号館

 生徒13人に体罰をしたとして、兵庫県教育委員会は23日、播磨東地区の県立高校の男性教諭(39)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 県教委によると、2011~16年、勤務していた播磨西地区の県立高校で、部活動の指導や保健体育の授業の際、生徒の頭や顔をたたいたり、尻を蹴ったりした。被害を受けた生徒は男女13人に上るという。

 昨年11月、当時の被害生徒の保護者から、男性教諭が勤務する学校に連絡があった。男性は認めているという。県教委は処分理由について「被害者の苦痛が卒業後も続いたことを重く見た」とする。監督責任のある当時の校長2人はともに退職済み。勤務する現在の学校で体罰はないという。

 また、たつの市内で昨年11月、帰宅中に乗用車で歩行者をはねて重傷を負わせた播磨西地区の公立中学校の男性教諭(46)を戒告処分とした。(鈴木雅之)

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