“燃焼”実験ショーで筒が破裂し、小学生3人を含む4人軽傷 原因は発火性に優れた“フラッシュコットン”を2~3倍の量使用 北海道旭川市

北海道旭川市の旭川市科学館で20日、実験のショーの最中に使用していた筒が破裂し、小学生3人を含む4人が軽いけがをしました。

旭川市教育委員会社会教育部 佐藤弘康部長
「当日観覧されていた方々や科学館の利用者に不安を与えてしまい、おわび申し上げます」

旭川市によりますと、旭川市科学館サイパルで20日午後、燃焼をテーマにした実験のショーの最中、アクリル製の筒が破裂しました。
この事故で小学生3人を含む4人に筒の破片が当たり、軽いけがをしました。

谷本洋記者
「実験はこの場所で行われていました。けがをした4人は前の席に座っていました」

最初の実験でうまく発火せず、燃えやすいフラッシュコットンを通常の2倍から3倍ほど増やして使用したところ、筒が破裂したということです。

フラッシュコットンとは、薬品に漬け込んだ特殊な綿で、発火性に優れていて、マジックにも使用されます。

科学実験に詳しいサイエンスクリエーターの北沢善一さんによりますと「アクリル製の筒は耐火性に優れている素材ではなく、繰り返し使用したことで割れやすい状態だった可能性がある」と指摘しました。

旭川市科学館は、安全が確認されるまで火を扱うショーを取りやめる方針です。

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