子の送迎サービス「利用したい」6割 専用タクシー「こどもデマンド渋川」 アンケート結果を公表 群馬県

 3月に群馬県渋川市内で運行された子ども向け送迎タクシー「こどもデマンド渋川」で、実証実験を行った県は22日、市内の保護者のニーズなどを探ったアンケート結果を公表した。同種の送迎サービスを利用したいと6割近くが回答した。結果を踏まえて本年度、市内で早期の運行再開や他地域での展開を目指す。

 次世代移動サービス「グンマース」のシステムを活用し、習い事や塾などの送迎に応じた。事前登録した利用者側が予約する乗り合い制で、送迎を担う保護者の負担を減らす試みとしても行われた。41人が事前登録し、実際の利用は16人、延べ127件だった。

 アンケートは、サービスを利用した11人を含む市内の保護者458人が回答した。56.3%が同種サービスの利用に前向きで、家事の時間の確保や勤務時間を調整する負担の軽減といった効果を期待する意見が多かった。

 実証実験の利用料金は1回500円、1カ月は定額3000円に設定。望ましい額を聞くと、1回は100~299円が7割、1カ月では5000円未満が大半を占めた。1回の利用に関し県は、日常的に使いやすい料金が求められるとみている。

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