東郷町長のパワハラ問題 第三者委員会が「小さな組織の中で被害の声を上げにくいという点が悪質」と指摘

テレビ愛知

東郷町の井俣憲治町長のハラスメント問題。第三者委員会は23日、ハラスメント行為があったことを認めたうえで「小さな組織の中で被害の声を上げにくいという点が悪質だ」と意見しました。

第三者委員会 堀龍之委員長:
「町長の問題のある言動というのは、いろんな所でいろんな形で行われていた。役場の職員の皆さんの職場環境を悪くしているし、役場の機能を低下させることにもなっている」

東郷町 井俣憲治町長:
「1個でもできるか、ドアホって話だ」
「バカじゃねぇ。ホントにバカじゃねえ」

職員に対しハラスメント発言を繰り返していた、東郷町の井俣憲治町長。2023年11月、被害を目撃した職員が独自に行ったアンケートにより発覚しました。

この問題を受け町は、2023年12月、弁護士らで構成する第三者委員会を設置。職員に対するアンケートや町長への聞き取りをして報告書をまとめ、町側に提出しました。

報告書の中には、こんな暴言も。

東郷町 井俣憲治町長:
「お前らの脳みそは、ハトの脳みそよりも小さい」

町長は、「叱咤激励の意味で発したに過ぎない」と弁明したということですが、第三者委員会は「人格否定に等しい」としてパワハラに該当すると判断しました。

報告書では、793人の職員のうち、町長からハラスメントを受けたと回答したのは108人。第三者委員会は、町長は就任1年目からパワハラやセクハラなどにあたる発言を繰り返したと認定しました。

一方の井俣町長は23日、テレビ愛知の取材に対し、職員を通じて「進退については後日開く会見までは一切回答しない」と話しています。

問題発覚から5か月。発端となったアンケートを実施した男性に話を聞くことができました。

男性:
「ハラスメント事案が認定されたという点についてはホッとする気持ちもあるが、町の運営がどうなっていくのかが見えていないので、安心まではしていないです。メンタルがやられている状態なので、職員が安心して仕事ができる環境を整えることが大事」

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