日本代表「ここからが本当の戦い」五輪出場へ負けられない 開催国カタールとの8強戦へ【サッカー U-23アジア杯】

荒木遼太郎 写真:YUTAKA/アフロスポーツ

2戦連続先発のFW荒木遼太郎選手(F東京)は、「前節から同様に、決定力というところが出た試合だった。いい崩しはできているので、(課題は)ゴール前の決定力」と悔しがった。

松木選手は、「今日みたいな堅いゲームだからこそ、攻守において、セットプレーの重要性を選手はすごく重要視していた」とCKからの失点を残念がり、「後半、押し込んだ時間帯があったがそこで決めきることができず、こういう結果になって悔しい」と話した。

この結果、日本は準々決勝でA組1位のカタールと対戦することになった。

カタールはすでに突破が決まっていた21日の最終戦でオーストラリアと0-0で引き分け、2勝1分けでグループステージを終了した。

準々決勝までは中3日で日本よりも1日多く、ホームで地元ファンの大声援を受けて戦えるアドバンテージがある。勝てば4強進出でオリンピック出場が大きく近づくが、負ければパリ行きの道が絶たれる大一番となる。

「勝ちたかった」というU23日本代表の大岩剛監督は、「決勝トーナメントに入れば、相手がどこだろうと厳しい試合になる。そういうこともしっかり想定しながら準備したい」と話した。

キャプテンを務める藤田選手は、「この敗戦でバラバラにならないように、自分中心にまたまとめ上げて、いい方向に向けられたらと思う。簡単に得点させないところは自分たちの強み。決勝トーナメントでも大事になるので、もう1回集中して入りたい」と話した。

荒木選手も「ここからが本当の戦いと言ってもおかしくない。切り替えてやっていく」と前を向く。

松木選手は、「相手は開催国でアウェイの中だが、絶対にパリの切符を掴めるよう、強い気持ちを持ってしっかり日本に勝利を届けたい」と言葉に力を込めた。

C組突破はイラク、サウジアラビア

このほか、激戦となったC組では22日の最終戦でイラクがサウジアラビアを2-1で破って、サウジアラビアと2勝1敗で並び、直接対決の結果で上回って1位で突破。

サウジアラビアが2位となった。突破の可能性を残していたタイはタジキスタンに0-1で敗れて4位で終了した。

D組は23日に最終戦が行われ、すでに2位内確定で8強進出を決めているウズベキスタンとベトナムが1位突破をかけて対戦する。

1位チームはC組2位と、2位チームはC組1位と26日の準々決勝で顔を合わせる。

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