鮮度が落ちると独特な臭いを放つ…あの「常磐もの」がおいしい食材に変身?【福島県】

【福島市のスーパー人気のワケは?】福島県には店舗がない…アメリカに本社を置く『あの店』

今まで、その臭みから、あまり食べられてこなかった常磐ものが、ある技術でおいしい食材に変身!

新たな名物にしようと、今、販売に力が入れられています。

福島が誇る海の幸、常磐もの。

その水揚げ量は、年々増えていて、2023年は、震災、原発事故後最多となる年間6530トンが水揚げされました。

アンコウやヒラメといった常磐ものの代表格も、飲食店や家庭で楽しめる機会が増えてきました。

ただ、常磐ものは、これだけではないんです!

やってきたのは、いわき市のスーパーマーケット「マルト」です。

スターシャークと銘打つ、このお総菜も、実は、常磐ものを使ったものなんです。

から揚げに、南蛮漬け…

そして、お刺身までと種類は様々です。

その正体は、地元で取れた「ホシザメ」です。

■マルト 生鮮本部 内田修央さん

「水揚げはありましたが、一般的に調理方法が確立していなかったのもあって…」

いわき市でも、この半年間で、12トンほど水揚げされている「ホシザメ」ですが…

鮮度が落ちると独特な臭いを放ちます。

そのため、これまでは、あまり食べられてこなかったんです。

しかし!

■マルト 生鮮本部 小泉正憲さん

「ホシザメを真空にしたものですね。鮮度を保つためにアルコール凍結を使っているので、細胞を壊さないようにしているのが一番の(特徴)」

技術が発展!

水揚げされたその日にホシザメをさばいて冷凍。

企業秘密の製法も使って、臭いを抑えることに成功しました。

ホシザメは、から揚げにしてもおいしいそう!

ホシザメを使った商品は、現在はマルトの城東店のみの販売ですが、今後は取り扱いの店舗を増やしていく考えです。

■マルト 生鮮本部 内田修央さん

「漁業関係者をふくめた地域貢献にも役立ちますし、常磐もののブランドとしてホシザメもありますよと、新たなブランディングが出来たらいいなと思っています」

常磐ものの、新たな名物ホシザメに注目です!

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