【WWE】ベッキー・リンチ「本来の地位に戻った」14人のバトルロイヤル制し…女子世界王座を獲得

女子世界王者に返り咲き、観客席でベルトを掲げたベッキー・リンチ(©WWE)

カリスマ女王が復権だ。WWEの〝ザ・マン〟ベッキー・リンチ(37)が、女子世界王座を獲得した。

女子世界王座を巡っては、1年以上ベルトを守ってきた闇落ち軍「ザ・ジャッジメント・デイ」の〝マミー〟ことリア・リプリーが、遺恨のあるリブ・モーガンに襲われ右腕を負傷。長期欠場を余儀なくされ、王座を返上した。空位となった同王座は、22日(日本時間23日)のロウ(オハイオ州コロンバス)でベッキー、リブ、ナイア・ジャックス、シェイナ・ベイズラー、ゾーイ・スタークら14人参加の新王者決定バトルロイヤルが開催された。

ベッキーはマイクを握って「リア・リプリー、望んだ形ではないけれど、アンタが帰ってくるのを王者として待ってる」と宣言しながら入場。ゴングが鳴ると、まずはスーパーモデル風のルックスで人気を集めるマキシン・デュプリが、2人を場外葬とする活躍だ。敢然と巨体のナイアにも延髄斬りを放ち挑んでいったが、キックをキャッチされてあっさり場外に落とされた。6日の祭典「レッスルマニア40」でリアに敗れて王座取りに失敗したばかりのベッキーは、快調にパイパー・ニブンを失格させた。だが、場外の実況席でナイアからパイパーごとサモアンドロップを浴びた上に、パワーボムでテーブル葬となり、ダウンしてしまう。

大乱戦はナイアがゾーイ、シェイナを排除し、リブとの一騎打ち状態に。ここでベッキーが場外から復活してリングに入り、3人による争いとなった。驚異のパワーでナイアが優勢となったが、コーナーに上がったナイアをベッキーがエプロンに落として、リブのコードブレーカーからベッキーがギロチンドロップを決めてナイアを脱落させた。

最後に残ったベッキーとリブは、エプロンで激しい攻防を展開。ベッキーはコードブレーカーを浴びたが、走り込んできたリブをキャッチして必殺のマンハンドルスラムでエプロンに叩きつけた。ダメージを負ったリブがそのまま場外に転落して決着。ベッキーが見事に生き残り、通算7度目となる最高峰王座を獲得した。

カリスマ人気を誇る新王者は観客席になだれ込み、オハイオ州の観衆から大歓声を浴びた。夫のセス・ロリンズは祭典で世界ヘビー級王座から陥落したものの、妻が世界王者にカムバックした格好だ。ベッキーも自身のX(旧ツイッター)を更新し「〝ザ・マン〟が女子世界王者として、本来の地位に戻った」とポストし、復権をアピールしていた。

この日のロウは「ABEMA」にて放送された。

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