米、イラクに駐留米軍の安全確保要請 前日にドローン攻撃

Phil Stewart Idrees Ali

[ワシントン 23日 ロイター] - 米軍は23日、イラク政府に対し、イラクとシリアに駐留する米軍を守るための措置を取るよう求めた。

前日には、米軍が駐留しているイラク西部アンバル州のアル・アサド空軍基地に向け武装ドローン(無人機)が発射された。親イラン武装勢力が関与したとみられている。

今年1月、ヨルダン北東部の米軍基地にドローンによる攻撃があり、米兵3人が死亡する事件が発生。シリアとイラクで活動する過激な親イラン武装勢力によるものとされ、米・イランの緊張が高まった。

その後はイランの上級司令官が攻撃停止を呼びかけたこともあり、親イラン勢力の米軍攻撃はほぼ3カ月間、行われていなかった。

米国防総省報道官のパトリック・ライダー空軍少将は、攻撃再開の理由には触れなかったが、イラク政府に行動を求めた。会見で「これらの攻撃は、連合軍とイラクの要員を危険にさらしている。イラクとシリアに駐留する米軍の安全を確保するため、こうした集団からの攻撃に対して必要なあらゆる措置を取るようイラク政府に求める」と述べた。

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