大谷翔平に是非狙ってほしいナ・リーグMVP 最大ライバルは〝身内〟にアリ=米解説者

ベッツと大谷翔平

ドジャースの大谷翔平投手(29)にバリー・スポーツ・ウエストでエンゼルス戦の解説を務めるマーク・グビザ氏が23日(日本時間24日)に松井秀喜を抜いて日本選手最多本塁打となる176号を放った打者・大谷に期待することは、ずばり「ナ・リーグMVP」と答えた。

グビザ氏は「今までのように毎日見られるわけではないけれど、打席でリラックスしているのが分かる。右ヒジのリハビリもあるけど、打撃に集中していて、これまで以上に危険な打者だと思う」と、ここまでの大谷の打席を分析。

メジャー通算176号について「松井秀喜の記録を破った時、すごく興奮したよ。これまで何本もの素晴らしい彼の本塁打を見てきたけど、あの本塁打が彼にとってどれだけ大事か、彼がいかに松井やそれまで大リーグで活躍してきた先輩選手らを尊敬しているか知っているから、やっぱり特別だった。176本というのは、ただの数字ではなく、全く別世界の大リーグで、アメリカという違う環境の中で築いた記録」とその重要度を指摘するとこう続けた。

「松井はワールドチャンピオンでもあるから、大谷の最終ゴールはそこにあると思うけど、ドジャースや日本からのプレッシャーも決して小さくないだろう中、短期間で彼が成し遂げたことは本当に素晴らしい」と評価した。

当然、大谷が狙うのはワールドチャンピオンだがグビザ氏はひそかにナ・リーグMVP獲得を期待する。

「私は彼がナ・リーグでMVPを取ったらクールだなと思うんだ。確か、両リーグでMVPを獲得した選手は過去に1人。ムーキー(ベッツ)も当然狙っているだろうから、バトルがあるだろうけど、大谷に取ってほしい。あとは、このまま3割台をキープし、打撃タイトルが取れたら、彼は投手だから、投手が打撃タイトルを取るという歴史をつくってほしい」

両リーグMVPはフランク・ロビンソン一人だけ。1961年にレッズ、66年にオリオールズで受賞している。2年連続で両リーグMVPに輝けば史上初だ。

同じロサンゼルスに本拠地を置くライバルチームに移籍した大谷を応援するエンゼルス関係者は多い。

© 株式会社東京スポーツ新聞社