記念切手に墜落海自ヘリと同型機 「事故後すぐだから値打ちある]…鹿屋市長が発言、「不適切」と取り消し

記念切手の見本を受け取る中西茂鹿屋市長(左)=23日、鹿屋市役所

 鹿児島県鹿屋市の中西茂市長が23日、市役所であった日本郵便九州支社による記念切手贈呈式で、墜落事故があった海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプターの同型機が写った切手について「(事故後で)値打ちがある」などと述べ、直後に市が海上自衛隊鹿屋航空基地の幹部に発言の取り消しを求めたことが分かった。

 市ふるさとPR課によると、贈呈式は午後1時半から始まった。写真撮影後、中西市長は同基地幹部が同席する中、「事故後のすぐの写真で値打ちがあるんじゃない」と発言した。

 市は「不適切な表現」と受け止め、午後5時すぎ、同幹部に電話で発言の取り消しを求めた。「了承する」と返事をもらったという。

 記念切手は「エアーメモリアルinかのや」開催や同基地開隊70周年を記念したもので、SH60KヘリのほかP1哨戒機などが写った切手もある。25日から500枚限定で発売する。

SH60K哨戒ヘリコプター(海上自衛隊ホームページより引用)
記念切手の見本

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