浦和サポ暴徒化で話題。CSアセットサッカー場休場。31年モノの電光掲示板も改修

浦和レッズのサポーター 写真:Getty Images

愛知県名古屋市港区の稲永公園内にあるCSアセット港サッカー場は、今月21日に行われたなでしこリーグ1部第6節の朝日インテック・ラブリッジ名古屋対バニーズ群馬FCホワイトスターを最後に、改修工事のため休場。同サッカー場は、昨年8月3日の天皇杯4回戦・名古屋グランパス対浦和レッズの試合会場、浦和サポーターの暴動が発生した場所として記憶に新しい。

CSアセット港サッカー場は、1993年に第49回国民体育大会(国体)のサッカー競技施設として建設。これまでYBCルヴァンカップや天皇杯、女子サッカーリーグ、JFL(日本フットボールリーグ)の試合が開催されたほか、市営住宅が密集していることもあり、鳴り物を使用した応援ができないことでファン・サポーターの間では知られていた。

また、天皇杯4回戦の名古屋対浦和では、浦和が0-3と完敗。試合後、名古屋サポーターの声に反応した浦和サポーターがピッチに乱入し、緩衝帯を突破。一部のサポーターが名古屋サポーターや警備員に暴行を加えるなどしたこともあり、スタジアム周辺に警察車両が集結するなど物々しい雰囲気に。日本サッカー協会(JFA)がサポーター17名に対して国内全試合への無期限入場禁止処分を科したほか、浦和から2024シーズンの天皇杯参加資格を剝奪している。

開場から31年にわたり、様々な試合が開催されてきたCSアセット港サッカー場だが、2026年の第20回アジア競技大会にむけて改修工事を実施することに。改修前ラストマッチでは、電光掲示板に「31年間ありがとう。CSアセット港サッカー場」「改修後の2025年12月にまたお会いしましょう」というメッセージが掲示。31年間使用し続けてきた電光掲示板も新調されるとのことだ。

なお、ラブリッジ名古屋対群馬FCホワイトスターは、名古屋がMF髙島瑠里子のゴールやGK垣内愛菜のセーブなどにより、1-0で勝利。改修工事前ラストマッチで白星を飾っている。

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