佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

佐々木朗希(C)共同通信社

早ければ今オフにもメジャー挑戦するロッテ・佐々木朗希(22)の周辺が慌ただしい。

「メジャー球団ですよ」と、さる放送関係者がこう続ける。

「7日のオリックス戦にはカブスとレッズがわざわざ、米国人のスカウトを球場に送り込んでいます。カブスは鈴木誠也と今永昇太を獲得するなど、ホイヤー編成本部長が日本人選手はもちろん、日本市場にも目を向けていて虎視眈々。本命視されるドジャースは今年から新たに元日本ハムの球団職員を駐日スカウトに採用する熱の入れよう。今季初登板にはこれまで日本人選手の獲得に携わってきたゲレン・カー編成担当も姿を見せた。カー編成担当は大谷翔平や山本由伸(ともにドジャース)に対するタンパリング疑惑で名前の挙がった“いわく付き”の人物です」

今季4試合目の登板となった23日のソフトバンク戦には、ドジャース、ヤンキース、メッツ、レイズ、タイガース、レッズ、カージナルス、ブルージェイズなどのスカウトがネット裏に姿を見せた。

メジャー球団が佐々木に対して前のめりになる一方で、ロッテ首脳陣の評価はいまひとつ。

7日のオリックス戦で自己最多となる111球を投げれば、続く14日の楽天戦も106球。2試合続けて100球以上投げているとはいえ、首脳陣は完全に一本立ちしたとは受け止めていないようだ。

ロッテOBがこう言った。

「体力はだいぶついてきたというのが首脳陣の見立てですが、先発として一年間働けるという計算はまだできないとか。昨年はもって球宴まで。シーズンを通して働いた経験がないのだから無理もありません。前3試合はいずれも球速が160キロに満たない。あえて出力を落として投げているわけで、要するにコンスタントに160キロ超の速球を投げ続けるだけの体力はまだないということですよ」

開幕から中6日が2回続いて、今回は中8日。休養タップリでマウンドに上がった佐々木はしかし、7回5安打3失点で今季初黒星を喫した。球数は105球。致命的だったのは1-2で迎えた七回2死二塁のピンチの場面だ。ソフトバンクの1番、打率.200の川村に外角高めの直球を捉えられ、逆方向の左翼頭上を破られた。

打たれたのはちょうど100球目。四回に今季最速の161キロをマークした真っすぐは球威もキレも失っていた。

◇ ◇ ◇

佐々木の背後には早期にメジャー挑戦させようと企てる「黒幕」が存在する。その黒幕は佐々木が高校時代から目を付けていたそうで――。

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