出会いの春≒不倫の季節に浮かれる人、警戒する人。夫婦仲の専門家が見た男と女の生々しい実態

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春は出会いの季節。新たな出会いに浮かれる夫、浮かれる夫を警戒する妻…など、夫婦間にとっては不安が増す季節でもあるようです。「恋人・夫婦仲相談所」の所長を務める三松真由美さんに、男と女の生々しい実態について教えてもらいました。

出会いの春は恋の季節≒不倫の季節

4月は多くの会社にとって新しい年度のスタート。新人の入社、転勤や部署異動、新しいビジネスの始まりなど、新たな「出会い」も増える時期です。とくに今年は、ポストコロナが本格化し、久しぶりに対面の職場コミュニケーション、リアルでの歓迎会、お花見などのイベント、マスクなしでの会話を楽しむ機会なども増えたことでしょう。

そして、新たな出会いが増えれば「恋心」「遊び心」「浮気心」が生まれる可能性も当然増えます。出会いの春は恋の季節≒不倫の季節でもあります。

そんな春の出会いが巻き起こすあれこれを、私の主宰する「恋人・夫婦仲相談所」へ実際に寄せられた声から見てみましょう。

直近聞いた「浮かれている人」の声

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■数年ぶりの朝までカラオケからのワンナイトラブ
「今年は桜の開花が遅れたので、会社の花見が4月になりました。そのおかげで、4月1日付でうちの部署に異動してきた入社4年目の女性を含めた花見が上野で開催できました。週末に実施したこともあり、2次会ではコロナ禍以来の久々の朝までカラオケ。『電車があるうちに帰る』と店を出た4年目の彼女は、自分と帰る方向がいっしょだったので、駅までいっしょに行きました。

しかし、タッチの差で終電を逃してしまいました。ダメもとで『どうする?さっきのカラオケに戻る?それとも2人でどこかに行く?』と聞いてみたら、『どこかに行きましょうか』と驚きの反応。もちろん、そのあとはホテルに行って男女の仲になりました。

でも、翌週、会社で顔を合わせても全然スルーで、なんだかこの後の発展はなさそうです。残念やらほっとするやら複雑な心境です。ワンナイトって言う言葉、こういうことを指しますか」
<ショウヘイ(仮名) 35歳既婚>

コロナ禍が終わり、日常生活が戻ってきたのに併せて「カラオケを抜け出しこっそりホテルへ」という浮気の日常風景も戻ってきたようです。

■下心はないけど気になる新任の課長…
「4月から私の部署に異動してきた課長は39歳。年功序列・重厚長大な弊社では30代の課長は珍しく、どんな人なのか着任前から注目していました。いよいよ着任してみれば、三田にあるあの大学に幼稚園から通っていたという高スペック男性であることが判明。顔はイケメンというほどではないですが、あっさり塩系で結構私好みな顔面です。お酒があまり強くないところもカワイイ。気になるのは、既婚者と聞いていたのに指輪をしていないきれいな細い指。フリーに見せたいのか、妻とうまくいっていないのか、バツイチなのか、単にそういうことを気にしないタイプなのかと妄想は膨らむばかりです。何とか機会をつくって2人きりで飲みに行ってみたいな。別に下心はないし、単に好みのタイプの男子にときめきながらお酒を飲むくらい…既婚者だって許されますよね?」
<カナミ(仮名) 32歳既婚>

好みのタイプの異性と向き合ってサシで飲みたい気持ちは理解できますが、それを単に妄想するのと実行するのとではギャップがあります。下心がないならば、サシではなく複数名での飲み会で我慢するのがリスクを避ける賢い方法です。下心の有無は他者には見えません。

2人で食事をしている場面を見かけた人が、たまたま彼のことを気になっている女性社員だとしたら!?現実とドラマはもはやシームレスの世の中です。

「浮かれている人を警戒する人」の声

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■「興味ないアピール」が逆に怪しい夫
「新入社員って、どんな人が来たの?女性なんでしょ、と聞いたら『めちゃくちゃ化粧も地味で、髪も全然染めてなくて真っ黒で、服も大体モノトーンでスカートをはいているのを見たことない。印象薄いし、“期待はずれ”なんて失礼なことを若手が言ってるぐらいだよー』とやけに丁寧に答えてきた夫。

『なんだかんだ言いながら、メイクだの髪だの服だの、関心をもってめっちゃよく見てるじゃない。私の髪や服について、そこまで詳しく観察してコメントしたことはないよね』って突っ込もうと思ったけど、とりあえずやめておきました。でも、私の予知本能がザワザワするので、この新人に“危険フラグ”を立てておくことにします。今後定期的に夫からこの新人の情報を得て、注目しておこうと思います」
<リサ(仮名) 44歳既婚>

ピンときたそのカンは、正しいかもしれません。人は何かをごまかそうとするときに饒舌になるのがセオリーです。彼女のことを話すとき、目がときどき泳いでないかチェックしてください。

■ジムでシャワーを浴びているはずが、なぜかメイクバッチリの妻
「3月から妻がジムに通い始めました。妻の会社はコロナ禍にテレワークが基本になり、今でも週の半分は在宅勤務のため、会社の健康診断で運動をするように指導されたことと、年度末でジムの入会キャンペーンが行われていたのがきっかけです。最初は週末だけ通っていたのですが、最近は平日の夜に通うことも増えてきました。在宅勤務が17:30に終わった後、着替えなどをリュックに詰めて、自転車で出かけていきます。『汗をかいて、あっちでシャワーを浴びてきたから』とジムの日は家の風呂に入りません。シャワーを浴びてきているはずなのに、きっちり化粧はしたままであることについて、妻は『ジムには肌に合う洗顔フォームがないから』と言っていますがその言葉にちょっと違和感があります。持っていけばいいじゃないかと。

試しに『俺も同じジムに入ろうかなー』と言ってみると、『えー、夫婦そろってなんて恥ずかしいから嫌よ。入るなら別のところにして』と拒否されるのも、違和感です。ジム内に何か秘密があるのか。それともジムに本当は行っていないのか。黙ってそのジムの様子を見に行ってみれば謎が解けるのかもしれませんが、見に行きたい気持ちと妻を信じたい気持ちの葛藤が続いています。」
<タクト(仮名)36歳既婚>

「知らぬが仏」ということわざもありますが、真実を知ることを恐れてモヤモヤするより、真実を知ってモヤモヤする方が、解決に向かうことができる分、価値があると思います。
シャワーのあとメイクをする妻。はたしてその理由は?

春の出会いのあれこれ、気の迷いのあれこれ、お悩みのあれこれ…新しい出会いや緊張からくる刺激は恋のときめきにつながりやすいもの。

ただし、そのときめきに身をまかせることがもたらす影響もしっかり考えたうえで行動するのが大人の春です。

◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

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出典:Amazon

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