鉛製の十字架などが出土 原城跡の発掘調査

島原・天草一揆(島原の乱)の舞台となった長崎県南島原市にある原城跡で進められている発掘調査について、24日、報道関係者向けの説明会が開かれました。

南島原市では国の史跡である原城跡の保存・整備を目的として、2018年から二ノ丸の発掘調査を進められています。今回の発掘調査では竪穴状遺構群などが見つかり、鉛製の十字架などが出土したことから、島原・天草一揆の際、二ノ丸に工房のような機能が備わっていたことなどがわかりました。

南島原市教育委員会文化財課 伊藤健司学芸員:「今までは原城の本丸しかわかっていなかったが、二ノ丸も、近世初頭に掘立柱がある建物があったことなどがわかってきた。具体的な遺構や道具、施設などで島原・天草一揆について語れるようになってきたことは一歩前進だ」

今度の日曜日には現地説明会も開かれ、来月からは、調査状況のパネルや代表的な出土品が展示される速報展も開催されます。

© 長崎放送株式会社