【Mリーグ】麻雀は自由でいい!高宮まり選手 驚きの仕掛けで逆転トップ

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【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】4月19日第2試合 南4局0本場=高宮まり(格)、小林剛(P)、松本吉弘(A)、渡辺太(ド)

KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。このコラムを書いている時点でセミファイナルのちょうど半分が終わりました。ファイナル進出に向けて、チーム一丸となり最後まで気を抜かずに試合に臨みたいです。

今週、取り上げるのは高宮選手です。特に最近は「そんなところから鳴くんかい!」という場面も多かったのですが、この日も驚きの仕掛けがありました。

3着目でオーラスを迎えた高宮選手は、トップの小林選手まで2900点差です。ツモだと700・1300以上で届くため当然、トップを目指していきます。

配牌はトイツが3つありますが、リャンメンも2つあり、ピンフが見える手です。リーチ・ツモ・ピンフで条件クリアのため、不要牌を切っていって普通に進行します。4巡目にはリャンメンが3つになり、ターツも揃ったので、トイツの8萬を先切りしました。

6巡目に4トイツとなり、800・1600でもOKなので七対子も残して3索を切ります。直後に出アガリがきく形で小林選手が25萬でテンパイした中、切られたオタ風の東をポンしました。

役がないため鳴いたということはトイトイしかないのですが、そもそもトイトイに向かうにしてもトイツが1つ足りていません。見ていた人も驚くまさかのポンだったと思いますが、すぐにトイツができてトイトイのリャンシャンテンとなります。テンパイしている小林選手から打たれた4筒をポンし、親の太選手からリーチが入った直後に小林選手の当たり牌2萬をアンコにしてテンパイ。すぐに小林選手から1索が切られ、トイトイ2600点のアガリでトップをもぎ取りました。

4トイツからトイトイに向かったのは、普通よりは鳴きやすい状況にあったということが理由の1つだと思います。親で僅差の2着目の太選手はトップを目指して真っすぐ来ますし、トップ目の小林選手も自身でアガらなければトップは厳しいのでアガリに向かいます。大きく離れた4着目の松本選手もこれ以上の失点は避けるため普通に打つため、鳴きたい牌を止められる可能性が少ないのです。

このアガリはまさに「トップをもぎ取った」という表現がふさわしいものでした。麻雀って自由でいいんだなと改めて思わされた仕掛けでした。

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