「自民党の政治はあなたを愛していない」社民党・福島みずほが裏金問題に潜む闇を突きつける 選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年4月12日に公開された動画のテーマは「自民党裏金問題!処分は甘い?」

「政治とカネの問題は、お金の問題だけじゃない」社会民主党・福島みずほ党首が、自民党の裏金問題に潜む闇を解き明かします。

【このトピックのポイント】
・自民党裏金問題「誰のために政治をやっているのか」
・裏金問題は「カネ」の問題だけじゃない
・企業献金さえなくなれば、政治は変わるはず

福島氏のプロフィールは以下の通りです。

東京大学卒業後、弁護士を務めていた福島氏は、1998年の参院選で社民党から立候補して当選。以後、5期連続当選をしています。2003年に土井たか子氏の後任として、社民党の党首に就任。2013年に党首を辞任しましたが、2023年に復帰し、現在も社民党の党首を務めています。

福島氏が政治の道に進むきっかけとなったのは、土井たか子氏の存在でした。福島氏にとって、土井氏は政治の母のような存在。「土井さんに口説かれたらやるっきゃないと思った」と当時を振り返っていました。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして福島氏に回答していただきました。

自民党39人の処分に福島氏は「誰のために政治をやっているのか」

自民党は4月4日、裏金問題で安倍派、二階派の計39人の処分を正式に決定。2番目に重い「離党の勧告」に塩谷立元文部科学相(安倍派座長)と世耕弘成前党参院幹事長(参院側トップ)を、その他の幹部は「党員の資格停止」「党の役職停止」としました。

岸田総理自らが聴取を行ったことが話題になりましたが、新たな発見はなかったと見られます。福島氏は今回の処分について、「きっちりみんなの話を聞いて、どこで裏金を続けるという判断をした『事実認定』がない」とコメントします。

福島みずほ氏「新たな事実がまったく出てきてないんですよね。こんなのありえない」

福島氏は、問題点を次のように列挙し、「処分としてはちょっと軽く見える」と指摘します。

・裏金を続けるという意志決定が行われたという、事実がわからないままの処分を行うことがおかしい
最大の責任者であるはずの岸田首相と、勇退する二階氏の処分がないのもおかしい
処分の軽重も不明瞭。3月の政倫審へ出席し、証言した人はきわめて処分が重く、裏金の金額が多い萩生田氏のような人が「役員停止」で済むのはなぜか

福島氏「役員停止とかいっても、もう停止しているので何も変わらないと思いますよね」

岸田首相は、自身の責任は「最終的に国民、党員に判断いただく」としています。岸田派にも不記載があったのですが……

福島氏「この発言で選挙で審判を受けるという意味だとすれば、処分がまさに不十分で、国民はこれに対し、金権腐敗政治、追放ってやらなきゃいけないですよね」

MC伊藤由佳莉「国民が納得するところまでは落ち着いていないのかなとおもうのですが」

福島氏は、「伊藤さんのおっしゃるとおりで、まさしく真相究明、解明がされてないですからね」と頷きます。

「自民党の政治は私たちを愛していない」裏金問題は政治の問題

福島氏は、「自民党の裏金問題は、お金を私物化して、党は脱税、国民には増税を課すという、金の問題が最大」としながら、裏金問題は、「誰のために自民党は政治をやっているのかということを明らかにした」と指摘します。

福島氏「自民党の政治はあなたを愛していません」

「ガザもウクライナも。どんな地域であれ、社民党は戦争を止めたいんです」と訴える福島氏は、裏金問題が、主権者や公共財(コモン)をおろそかにしたと語ります。

経営的に困難な防衛産業を国有化できるなど、防衛産の基盤を強化する防衛産業強化法と、2023年から2027年までの5年間で防衛予算を総額43兆円(GDP比2%)とする財源確保のための軍拡財源確保法が2023年夏に成立しました。

これを福島氏は、「日本が攻められてないのに、戦争に加わる愚かな選択」と批判します。

福島氏「日本はとりわけ戦争に向かない。食料自給率37パーセントでエネルギー自給率も低い、原発もある。長期戦には耐えられない。だから、戦争をしないためにあらゆる努力をすることを、政治はやるべき」

また、これらに予算がつく代わりに、訪問介護の介護報酬などが減額されていると福島氏は指摘します。

教育の無償化問題などとあわせ、「ない袖はない」といわれがちな問題ですが……

福島氏「ない袖は振れませんって防衛省から聞いたことないんだけど」

福島氏は、こうなった原因は「政治とカネの問題」にあると論じます。そして、自民党が政治資金パーティを繰り返し開いた結果、原発と軍需産業を応援するような政治になってしまったと訴えます。

福島氏「経団連から23年間で555億円もらい、1年間に24億円。鳩山連立政権の時にはガクッと減っているのは露骨と思いますが(笑)」

福島氏「人々の暮らしに根付いて、あなたの生活や人生を応援しますというのが政治のはずなのに。2万円のパーティー券を何十枚も買える人たちだけのために政治をやっている」

福島氏は、裏金問題によって、政策の重点に偏りが生じていることを示します。

自民党の政治では、国鉄を分割民営化し、郵政を民営化してきました。さらに2018年には水道の民営化法を作りました。それなのになぜ、軍需産業の継続のために国が予算を投じ、国家事業化しなければならないのでしょう。

福島氏の指摘は、「政治とカネ」の問題が政策に偏りを生じさせていることを明らかにしていきます。

MC伊藤由佳莉「裏金問題、お金もらってましたっていう問題だけじゃなくて、それによって政策の重点が寄ってませんか、というところなんですね」

「企業献金がなくなればガラッと変わる」

社会民主党は、いわゆる政治資金パーティと企業団体献金を明確に禁止しています。

福島氏「リアルパーティ、3,000〜5,000円程度の会費で、会費分を食べてもらうパーティはやりますよ」

福島氏は「企業献金を止めたら本当に政治が変わりますよ」と目を輝かせます。

福島氏は、公園や水や大地、森、医療、介護、公共交通といった公共財(コモン)こそ守るべき、みんなが必要とするものを大事にするものを守るのが政治で、社会民主主義だと説きます。

持続可能な社会になるためには、一部の大企業に偏った政治ではなく、「あなたの、みんなのための政治」が必要です。国会審議に興味を持ってほしい、「みんなの払った税金なんだから、使い道をきちんと考えよう」と福島氏はお茶目に拳を握って締めくくりました。

動画本編はこちら!

「裏金問題は政治の偏り」社民党・福島みずほが警鐘を鳴らす!

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