ポルシェがカイエン&カイエンクーペに、500馬力の4L V8ツインターボを搭載した「GTS」を追加設定

ポルシェジャパンは2024年4月22日、新型「カイエンGTS」および「カイエンGTSクーペ」の予約受注を同日より日本全国のポルシェ正規販売店にて開始することを発表した。

オンロード性能をさらに高めたハイスペックモデル

ポルシェは2023年にフルモデルチェンジしたカイエンのモデルラインに、優れたダイナミックな性能を持つ「GTS」モデルを追加設定した(SUVタイプとクーペタイプの2タイプあり)。

これまでのラインナップは、353psを発生するV6エンジンを搭載した「カイエン(ベースモデル)」、従来のV6エンジンに代わり474psを発生するV8ツインターボエンジンを搭載した「カイエン S」、V6エンジンに電気モーターを組み合わせて470psを発生する「カイエン E-ハイブリッド」の3モデル(クーペと合わせ6モデル)だった。

写真右がSUVタイプのカイエンGTS、左がルーフラインが特徴的なクーペタイプのカイエンGTSクーペ。

新型カイエン(&クーペ)GTSは、パワフルな368kW(500ps)のV8ツインターボエンジンおよびパフォーマンスを重視したシャシと、充実した標準装備を組み合わせたハイスペックモデルとなる。

ポルシェのGTSモデルは「グランツーリスモ スポーツ」の略称で、ダイナミクスとロングドライブ性能をさらに高めたモデルであることを意味している。

カイエンの核心は、高性能スポーツカーであると同時に全地形対応SUVでもあるという点だが、GTSモデルにおけるこのバランスは、伝統的にオンロード性能の向上にシフトしている。

新型カイエンGTSは、パワフルなパワートレーンを搭載するだけでなく、チューニングされたシャシのほか、エクスクルーシブなデザインをまとい、日常的な使用にも適するように仕上げられている。

ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)とポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を含むアダプティブエアサスペンションが標準装備としており、このGTS専用シャシとベースモデルより10mm低くなった車高は、カイエンGTSのエキサイティングな進化を特徴づけている。

また、オンロードでのパフォーマンスを引き上げるために、ポルシェトラクションマネジメント(PTM)やオプションのポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)など、すべてのシャシーコンポーネントと制御システムをチューニングしている。

V8エンジンは先代モデルより40馬力アップ

パワーアップしたV8ツインターボエンジンを搭載して、新型カイエンGTSの0-100km/h加速タイムは4.4秒、最高速度は275km/hに達する。

緻密にチューニングされたシャシに加えて、V8エンジンもカイエンGTSの重要な特徴だ。ポルシェが開発し、ツッフェンハウゼンで製造された4L V8ツインターボエンジンは、大幅な技術改良が施されている。

その結果、効率性が増し、パフォーマンスが大幅に向上した。最高出力は先代モデルを30kW(40ps)上回る368kW(500ps)、最大トルクは40Nm増の660Nmを発生する。

最適化された8速ティプトロニックSトランスミッションは、スポーツモードとスポーツプラスモードでの応答時間とシフト時間を短縮しており、走行性能を大幅に向上させる。

さらなる技術革新として、4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)のトランスファーボックスは独立した水冷回路を備える。この技術も高性能モデルのカイエンターボGTから採用されており、たとえばサーキットやワインディングロード走行の際にも高い耐久性を誇る。

ハイグロスブラック塗装パーツの採用で見た目も差別化

足もとにはアンスラサイトグレーで仕上げた21インチRSスパイダーデザインホイールが装着される。

ポルシェのGTSモデルは、よりユニークでよりスポーティーなデザインによって一目でそれとわかる。カイエンGTSは、車両の両サイドとリアにブラックの“GTS”ロゴがあしらわれている。

さらに大型のクーリングエアインテークを備えた特別なフロントエンド、ダークティンテッド ヘッドライトおよびテールライト、レッドのブレーキキャリパーが装備され、他のモデルとの差別化を図っている。

また、サイドスカート、フロントインレー、サイドウインドウトリム、ホイールアーチエクステンションなどはハイグロスブラックで塗装されている。ちなみに先代GTSではこれらはボディ同色だった。

インテリアでは、ヒーテッドGTスポーツステアリングホイールが標準装備となる。高品質素材のRace-Tex(レーステックス)も車内のいたるところに使用されており、ルーフライニング、アームレスト、ドアパネル、8way調節機能付スポーツシートのセンターパネルにこのスエード調のファブリック素材を使用している。

標準装備の曲面デジタルメーターパネルとオプションのパッセンジャーディスプレイを備えている。
シートのサイドボルスターは従来型より深くなり、コーナリング時の横方向のサポートをいっそう強化している。

カイエンGTSクーペには、ガラス製の固定式パノラミックルーフ、アダプティブエクステンションリアスポイラーが標準装備される。

また、希望に応じて、ダークブロンズのテールパイプを中央に配置したスポーツエグゾーストシステムを装備することで、クーペのダイナミックな雰囲気をさらに高めることができる。これは3種類のライトウェイトスポーツパッケージの一部として利用できる。

カイエンGTSクーペは軽量ルーフやカーボン製リアディフューザー、断熱材の削減などを含むライトウェイトパッケージの装着により、最大で25kgの軽量化を実現する。

左前がSUVタイプ、右後ろがクーペタイプのGTSモデル。クーペタイプはよりスポーティさを強調したデザインとしている。

■新型カイエンGTS 価格

カイエンGTS 1868万円
カイエンGTSクーペ 1923万円

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