ワリエワと同じ薬物で陽性も中国競泳不問にロシア・タラソワ氏〝偏見〟と激怒「憎む」

タチアナ・タラソワ氏

世界反ドーピング機関(WADA)が、2021年に中国の競泳23選手がドーピング検査で陽性反応が出たものの、検体の汚染が原因として処分を下さず、東京五輪に出場していたことが発覚。ロシア・フィギュアスケート界の名伯楽、タチアナ・タラソワ氏が激怒した。

陽性反応が出たのはトリメタジジンで、北京五輪期間中に陽性反応が出て4年間の資格停止処分が下されたフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)と同じ。一方の中国選手は不問となり東京五輪に出場し、メダルを獲得した選手もいるとあって、タラソワ氏は憤慨。ロシアメディア「スポーツ」によると「これは国に対する、そしてロシアの少女、子供に対する見方だ。ロシアは呪われているという意味。私は彼らを憎む」と、ロシアとワリエワに対する偏見だと主張した。

ロシアの人気選手だけに、WADAの姿勢が波紋を広げている。

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