ウエストランド・河本太に“飲酒暴行”報道 酒乱エピソード連発も今回はシャレにならない

相方・井口浩之のボヤきが聞こえてきそうだ。

23日、漫才コンビ・ウエストランドの河本太がタクシー運転手とトラブルを起こしていたことが、「文春オンライン」で報じられた。

報道によれば河本は20日夜、酒に酔ってタクシーを蹴り上げ、運転手と取っ組み合いのケンカになったという。河本は運転手の腕に噛みつき、前歯3本が折れ、顔面にもケガを負ったという。互いに被害届は出さず事件化はされなかったが、ウエストランドの所属事務所・タイタンの太田光代社長による「私のほうから河本にきつく説教し、本人はもう酒は飲まないと反省しています」とのコメントも報じられている。

河本といえば、ファンの間では自他ともに認める“酒乱キャラ”として知られている。酒に酔って光代社長を押し倒そうとしたエピソードは定番になっているし、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の決勝に初進出を決めた2020年には、泥酔状態で発表記者会見に臨んだこともあった。昨年2月には『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)でしこたま酒を飲まされ、スタジオに乱入して奇声を上げながら井口に抱き着いたこともあった。

22年の『M-1』優勝直後は忙しさもあり酒量は減っていたようだが、徐々に井口のピン稼働が増え、時間を持て余すようになった最近では、また飲み歩くことが多くなったようだ。ウエストランドは結成以来ギャラを折半しており、井口の稼働ギャラも半額が河本に振り込まれるシステム。時間も金もある現状は、河本にとって酒を飲む条件がそろってしまっていた。

どんな事情があれ、酒を飲んでタクシーを蹴ってはいけない。タクシーを蹴るような飲み方をしてはいけないし、酒に酔ってそうなるなら、酒を飲んではいけない。当たり前のことだ。

24日にはデイリースポーツで、光代社長が自宅に2人を呼んで厳重注意を与えたと報じられている。その説教は3時間半に及んだという。

井口も来たということだ。ギャラの折半を解消する話も出たという。

今年1月の「Domani」で、河本がインタビューに答えている。

「僕を、相方は一度も怒ったことがありません。ネタをとばしたときも、かつて遅刻して出番に穴を開けたときも、です。僕と一緒に関係者に頭を下げて、謝ってくれて、ほんとうに優しいんです」

光代社長の前で、小さい体をさらに小さくしている井口の姿が目に浮かぶ。

「相方にいいところなんてひとつもない」

「ジャマばかりする」

「いないほうがやりやすい」

「いつでも解散したい」

井口が公言している相方・河本への評価だ。それでもコンビで『M-1』王者になったわけだが、その事実についても井口は「相方がこいつ(河本)じゃなければ、もっと早く優勝していた」と言い放つ。

河本はしばらく活動休止になるという。大きく芸能界の景色が変わるわけではない。井口は河本について話を振られるだろうが、返答も同じようなものだろう。

変わるとすれば河本なのだ。河本が、変わるしかないのである。

(文=新越谷ノリヲ)

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