巧みに彫り出す玉器で増収の道開く 中国河南省

巧みに彫り出す玉器で増収の道開く 中国河南省

 【新華社鄭州4月24日】中国河南省開封市尉氏県蔡荘鎮鹿村では、村民が自らの巧みな手で原石を美しく上質な玉器の名品に仕上げ、50年以上にわたって国内各地に販売している。現在同村では1200人以上が玉石加工業に従事し、周辺の村からも4千人近くが来て働いており、1人当たりの平均月収は6千元(1元=約21円)を上回っている。

 屠暁麗(と・ぎょうれい)さん(42)は、玉彫工芸に20年以上の経験を持ち、ベテラン職人として名が知れている。

 中学校卒業後、屠さんは村の玉彫刻の師匠に師事、徐々にデザイン、切削、研磨、彫刻の各工程に熟練し、弟子から師匠となって自身の玉器工房を開業した。現在は、従業員十数人を抱えるまでに発展し、玉器レプリカの製作、販売をメインとしている。鹿村には、屠さんのような玉器工房が200軒以上ある。

 同村は、玉彫ブランドを構築し、ブランドの影響力を高めることで、村民の収入増と農村振興をを後押ししている。(記者/劉振坤)

 

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