鹿児島県農業試験場跡地 鹿児島医療生協と原田学園が落札 売却益は新総合体育館整備費に

鹿児島市の県農業試験場跡地のうち、入札が行われた2区画について、原田学園と鹿児島医療生協が落札したことが分かりました。県は売却額を、ドルフィンポート跡地での新たな総合体育館の整備に使う予定です。

安楽遥記者
「活用が模索されていた2区画が落札されたことで、県農業試験場跡地のすべての区画で活用のめどがたったことになります」

鹿児島市西谷山にある総面積約16万6000平方メートルの県農業試験場跡地は、これまで県立の単位制高校・開陽高校や、鹿児島南特別支援学校などが建設され、残る未利用地は3区画、約5万5000平方メートルとなっていました。

そのうちの2区画は2024年2月に一般競争入札が行われ、開陽高校隣にある約2万3000平方メートルの26街区を鹿児島医療生協が、その隣にある約1万9000平方メートルの25街区を原田学園が落札したことが各団体への取材で分かりました。

いずれも落札額は明らかにしていませんが、入札での最低売却価格は2区画あわせて40億円ほどです。

また、残る1区画約1万2600平方メートルは、児童相談所を整備予定の鹿児島市と、職員宿舎を建設予定の第10管区海上保安本部に売却する予定で、土地の評価額は約10億円となっています。

この3区画の売却額はあわせて50億円を超える公算が大きく、県はドルフィンポート跡地での新たな総合体育館の整備に使う予定です。

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