「消滅可能性自治体」富山県内は朝日町・氷見市・上市町・入善町・南砺市

有識者でつくる民間の全国的な組織が24日、人口減少によって近い将来、消滅の可能性がある「消滅可能性自治体」を公表しました。富山県内でも朝日町や氷見市など5つの市と町が「消えるかもしれない」とされ、波紋が広がっています。

「消滅可能性自治体」は、2020年から2050年までの30年間で、20歳から39歳の若い女性の人口が50%以上減少すると推計される自治体です。

分析を発表した民間組織「人口戦略会議」によりますと、今回「消滅可能性自治体」に該当したのは全国で744の自治体で、このうち県内で消滅するおそれがあるとされたのは朝日町・氷見市・上市町・入善町・南砺市 でした。

10年前の同様の調査からは「小矢部市」が外れました。その一方で、「入善町」が新たに消滅の可能性があるとされました。

入善町では波紋が広がっています。

入善町民

「ちょっと悲しい。入善に少しは魅力あると思うんですけどね」「寂しいけど仕方ないというかね。うちも娘がいるんですけど、全部県外行って結婚して、もう帰ってきませんから、みんなそういう状態なんじゃないでしょうかね」

入善町は「ストップ人口減少」を最重要課題として、人口減少対策に取り組んでいます。結婚活動支援、不妊治療費の9割助成、安心移住プロジェクトなど、幅広い施策を展開してきましたが、今回の発表を受けて、笹島町長は、悔しさを露わにしました。

入善町 笹島町長

「残念というよりも悔しい思いでいっぱい。今の制度を見直すのも大事ですし、新たな制度も作り上げていくその中で、特に若い人たちに入善町いいねと思われるような、そして入善町で子育てをしたいとか出産をしたいとか生活をしたいとか、そう思っていただけるような街づくりをしていきたいと思っています」

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