「結婚相手は年収800万円以上が条件」という友人。それだけ稼ぐ男性の割合はどれくらい?

年収800万円超の男性の割合

国税庁長官官房企画課の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、年収800万円超の男性は、全体の16.8%です。また、男性の平均給与額は563万円、男性の平均初婚年齢である31.1歳が該当する30~34歳男性の平均給与は485万円です。

これらのことからも、年収800万円は平均的な初婚年齢の男性の中では高額であり、16.8%に満たない可能性もあります。年収800万円以上の男性と結婚するのであれば、同年代の中でも平均以上の所得がある方を探す必要がありそうです。

年収800万円の場合の手取り額

年収800万円以上の男性と結婚したとしても、年収のすべてが手元に残るわけではありません。年収の中から手取りとしてもらえるのは、社会保険料や所得税・住民税・厚生年金保険(40歳からは介護保険料)などをすべて差し引いた金額です。

税金の額は人によって異なるため一概にはいえませんが、手取り金額は収入のおよそ75%~85%といわれています。この範囲で、手取り額を計算してみましょう。

表1

※筆者作成

800万円の収入では、600万円~680万円の手取り額となることが分かります。

年収800万円の暮らし

では、600万円~680万円の中間値である640万円で生活した場合、生活費以外にどのくらいの余裕があるのかを見てみましょう。

年間640万円の手取りで、ボーナスを4ヶ月分もらっているとすると、1ヶ月当たりの手取りは640万円÷16ヶ月でおよそ40万円です。

総務省統計局の「家計調査報告」によると、二人以上の世帯における消費支出は平均29万865円とのことです。月々の収入である40万円から差し引くと、約11万円の余裕が生まれます。

ただし、家庭によって支出額には差がありますので、あくまで目安として参考にしてください。

年収800万円超の男性は全体の16.8%!

年収800万円超の男性は全体の16.8%ですが、平均初婚年齢である31.1歳の場合は、その割合が若干減ることも予想されます。もしも800万円の年収の人と結婚した場合、平均的な消費支出と比べ、ひと月当たり10万円ほど余裕がある生活をおくれるでしょう。

家族構成が人によって異なることや、老後の生活資金などを考慮すると、自由に使えるお金は異なってきます。費用のバランスを考えながら生活することが大切です。

出典

国税庁長官官房企画課 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
厚生労働省 令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2022年(令和4年)平均結果の概要

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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