窪田正孝、津田健次郎がエゴサ宣言!?「この作品を見て、皆さまはどういう反応するのか…」『滅相も無い』放送記念トークイベント

By TV LIFE

気鋭の劇作家・演出家の加藤拓也が監督・脚本を担当するMBS/TBSドラマイズム『滅相も無い』(MBS 毎週火曜 深夜0時59分~、TBS 毎週火曜 深夜1時28分~/配信あり)の放送記念トークイベントが行われ、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝、さらにナレーションを担当する津田健次郎が登壇した。

監督・脚本を務める加藤拓也は、第67回岸田國士戯曲賞、第30回読売演劇大賞 演出家賞部門優秀賞、また世界を変える30歳未満として「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」に選出されるなど注目を浴びている舞台作家。

映像でも、NHK『きれいのくに』で第10回市川森一脚本賞受賞、自身で監督・脚本した映画「ほつれる」はナント三大陸映画祭で受賞するなど、演劇と映像を自由に行き来しながら目覚ましい功績を残し続ける加藤が、初めて連続ドラマで全話脚本・監督に挑み、演劇と映像を交差させた完全オリジナルのSFヒューマンドラマを作り上げる。

キャストには、中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝、堤真一という深夜ドラマとしては異例の豪華俳優陣が集結する。


『滅相も無い』古舘寛治

ここまで放送された第1・2話を振り返り、古舘は「僕の友人からも面白いねって言われました。周りは小劇場の人たちも多く、そういう人たちにとっては近しいと言いますか、舞台っぽい感じが面白く見えてるのかなと。こういう演劇っぽさを映像にすると失敗する例があるけれど、今回はすごくうまくいっていて。センスにあふれた監督だなと思っています」と加藤監督の手腕を絶賛。

加藤作品の常連という平原は舞台とドラマの違いについて問われ、「加藤君は何も変わらないです。いつも通り。大人よりも落ち着いているし、『なんだ、この小僧』と思いながら、いつもしゃべっているんですけど(笑)。映像だから、舞台だからと、特に境界線はない感じ。僕も安心して臨めました」と明かした。

『滅相も無い』中嶋朋子

中嶋は、自身の役どころについて「バーベキューでみんなで集まっているシーンのときに、『つかみどころのない人だよね、井口って』と言われたんです。でも、つかみどころのないものに心を惹かれてしまうという人なんです。だから、つかみどころのないように見えるんですけど、実はものや人に対して、愛が強い人」と分析。さらにティザー映像に登場したカラオケシーンにも触れ、「加藤君と世代が違うから、曲が全く分からなくて、一生懸命覚えて歌いました」と裏話を。

いっぽう、加藤作品に出演が決まったときの心境を問われた窪田は「達観しまくっている30歳の監督で、天才としか言いようがない発想というか、固定概念に縛られない人なので、それが映像にもあふれているし、本当にやっていて、殻をどんどん殴ってくれて、優しく刃物で刺してくれるくらいの感覚の刺激を与えてくれる、すごく愛のある人だなと。一緒にやらせてもらって本当にうれしいです」と笑顔を見せた。

本作のナレーションを務めた津田は「本当に独自の世界過ぎて、これは本を読むよりも監督さんとお話してからいろいろ決めようと思っていて。ただすごく面白い脚本で、しかもそれをドラマでやれることも異例な気がしたので、とても楽しみにしていましたし、収録もすごく楽しかったです」と感想を語った。

『滅相も無い』津田健次郎

イベントでは、ロンドンにいる加藤監督とテレビ電話をつなぐひと幕も。窪田に「お客さんへ何かメッセージなどありますか?」と促され、「よかったら最後まで見てってください」とメッセージを送る加藤監督。これには、窪田が「内容のこと、何も言わないでよかったのかな」とツッコんでいた。

また、視聴者からの質問で「もし出演するとしたら、どの役を演じてみたかったですか?」と聞かれた津田は「これは全部ハマっている役で、ほぼ当て書きなんじゃないかと思うぐらい、すごく自然に見られたので、違う役があれば」と答え、窪田が「9人目ですね」とニヤリ。

津田からバーベキューシーンが楽しそうだったという話題が出たことにより、窪田が「テツさんがいつまでたっても、バーベキューの机を組み立てられなくて」と撮影エピソードを披露。古舘は「あれは本当にちょっと驚いた。テツさんって何でもできちゃう印象があったんで」と平原の意外な一面を垣間見たことを明かし、平原が「だから、イラっとして、古舘さんにやってみてくださいよと言ったら、一発でできちゃって…」と続き、会場は笑いに包まれた。

この先の物語を楽しんでもらうため、登壇者一同がそれぞれ一言キーワードを発表。古舘は「第5話」、平原は「リアリティ」、窪田は「和多志を取り戻す」、津田が「不思議世界」と挙げた。

中でも、中嶋の「それぞれの愛の形 それぞれの心の穴」というワードには会場からは拍手が。「わりと不思議なお話だけど、よく考えてみると、それぞれの愛のあり方というか、主に5話は自己愛かと思いますが(笑)。あとは、穴と言っても壮大な穴が現れるけど、実は心にあいた穴だった。それはみんなの中にもちょっとした小さな穴とかもあると思うんです。それを一緒になって、こんなこともあったよな、なんて見ていただけるんじゃないかと思っております」とアピールした。

『滅相も無い』ケーキを食べる平原テツ

そして、ステージ上では4月25日に誕生日を迎える平原の誕生日をサプライズ祝福。“穴”が乗ったケーキが登場し、その“穴”のリアルさに一同も驚いていた。

最後に、津田は「なかなかよそでは見られない、しかも被る作品はないんじゃないかっていうような、本当にしつこいようですけど、とても味わい深い作品ですので、ぜひ1話も逃さずに最後までご覧いただけたらいいなと思っております。あと、ハッシュタグをつけて感想を書いていただかないと、僕ちょっとエゴサできないので。引き続き、ぜひ楽しみにしててください」とコメント。

平原は「本当に独特の世界観で、僕はカメラマークがすごく好きで。周りの俳優仲間からもすごく面白いとみんなが絶賛なので、皆さんも楽しんでもらえてると思いますが、これからも引き続き楽しんでみてください」と。

窪田は「本当にこうやって仲のいいキャストでやらせております。僕も本当にこの作品を見て、皆さまはどういう反応するのか、僕もエゴサします。最後まで『滅相も無い』を楽しんでもらえたらうれしいです」と語り、イベントを締めくくった。

『滅相も無い』窪田正孝

番組情報

ドラマイズム『滅相も無い』(全8話)
MBS:毎週火曜 深夜0時59分~
TBS:毎週火曜 深夜1時28分~

<配信>
TVer、MBS動画イズム 見逃し配信1週間あり
Netflixにて全世界独占見放題配信

<キャスト>
中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝/堤真一
ナレーション:津田健次郎

<スタッフ>
監督・脚本:加藤拓也
主題歌:クリープハイプ 「喉仏」(UNIVERSAL SIGMA)
企画・プロデュース:上浦侑奈(MBS)
プロデューサー:戸倉亮爾(AX-ON)、林田むつみ(MEW)
制作プロダクション:AX-ON
協力プロダクション:ウインズモーメント
製作:「滅相も無い」製作委員会・MBS

公式HP:https://www.mbs.jp/messoumonai/
公式X&Instagram&TikTok:@dramaism_mbs

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