4月に届いた「年賀状」に思わず目を疑う まさかの送り主に「なかなか見ないレアはがきだよ」

「南極から届いた年賀状」がX上で話題になっています。

投稿したのは、漫画家のゆづか正成(@yudukamasanari)さん。

当ポストは2024年4月23日時点で6万6000件を超えるいいねを集めており、「郵便局員してたけど、なかなか見ないレアはがきだよ!」「ペンギンの消印がかわいい」「地球の端から届くなんてロマンチック」と多くの反響が寄せられています。

「南極からの年賀状」が話題となったことに関連し、記事中では差出人である「国立極地研究所」の創立50周年記念募金や、南極に手紙を出す際の郵便料金についても紹介します。

※投稿された写真は【写真2枚】をご参照ください。
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

4ヶ月かけて「南極から届いた年賀状」が話題に

「今日ポストに年賀状が届いてて『こんな時期に?』って思ったら、消印がなんと 昭和基地 日付は元旦、4カ月かけて南極から届いた年賀状…ってコト??去年、極地研に寄付したからだと思うんだけど、これは粋だー!!めちゃめちゃ嬉しい!』

そんな喜びの声とともに投稿されたのは、1枚の写真でした。

南極から届いたはがき

写っているのは1枚の「はがき」。よく見ると「年賀」の文字が記されており、消印は元日となっています。加えて消印は、南極観測の拠点である「昭和基地内」となっており、年賀状は南極から届いたものであることがわかります。

元日から4ヶ月以上経過した今の時期に「南極から年賀状が届く」という、何とも不思議な出来事に驚いてしまいますね。

年賀状は「国立極地研究所創立50周年記念募金」の特典だった

北極・南極の地図のオリジナル風呂敷セット

ゆづかさんに届いた年賀状の正体は「国立極地研究所創立50周年記念募金」の特典でした。

国立極地研究所とは「南極と北極の観測・科学研究」をおこなう日本唯一の研究機関で、1973年の設置から2023年に創立50周年を迎えました。国立極地研究所では、創立50周年記念事業実施のために、2022年12月1日から2023年12月31日までの間、寄付の受付を行っていました。

寄付をすると「オリジナルクリアファイル」「記念プレート」「南極の氷」などの特典を受けることができます。そのうちのひとつに「年賀状」が含まれており、募金をしたゆづかさんの所にも届いたというわけですね。

そんなゆづかさんはポストに続く形で、特典の「北極・南極の地図のオリジナル風呂敷セット」の写真も公開するとともに「極地研究所の活動を大勢に知ってもらえて嬉しい」という旨をコメントしました。

ポストから見えた「お年玉番号」に怪訝な思いを抱いたが…

年賀状が届いた際の心境をゆづかさんに尋ねると、始めは怪しさを感じたそうで「ポストの隙間からお年玉番号がのぞいており『この時期に年賀状…?』と怪訝に思いました」と話します。

続けて「取り出すと、風景印のペンギンが一番に目に飛び込み、何かワクワクするものが届いたと直感しました!次いで『昭和基地内、6.1.1』の消印を確認した時には、マンションの共同ポストで思わずひゃっと声を上げてしまいました」と振り返ります。

思わぬ郵便物を発見したゆづかさん。「南極は、子供の頃から今もずっと憧れの地なので、ポストに宝物が入っていたような感覚で、心が躍りました」と喜びの胸中を明かしてくれました。

うわーうわーうわー!
今日ポストに年賀状が届いてて「こんな時期に?」って思ったら、消印がなんと🐧🐧昭和基地🐧🐧
日付は元旦、4カ月かけて南極から届いた年賀状…ってコト??
去年、極地研に寄付したからだと思うんだけど、これは粋だー!!めちゃめちゃ嬉しい! pic.twitter.com/umLDdrmfYr

— ゆづか正成 Yuduka Masanari (@yudukamasanari) April 12, 2024

南極の「昭和基地」に手紙を送る場合の料金は

南極大陸から4ヶ月かけて届いた「年賀状」が大きな話題となりました。ここからは、日本から南極大陸まで手紙を送る場合の「郵便料金」について紹介します。

「昭和基地」という、日本の南極観測の拠点地には1年に1度、郵便局が開設されます。郵便物は「しらせ」という南極観測船に乗って運ばれ、郵便料金は「封書84円」で日本国内と同じ郵便料金です。

ちなみに2023年の南極観測船「しらせ」のスケジュールは、2023年11月日本出航、12月昭和基地接岸・2024年昭和基地離岸、2024年4月帰港、4月の帰港で到着した手紙は、日本各地の郵便配達員が配達するという流れとなっています。@yudukamasanariさんに届いた年賀状も「しらせ」に乗って日本へやって来たというわけですね。

普段は漫画家として活動、Xでも情報を発信中

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「南極から届いた年賀状」を紹介しました。

投稿主の「ゆづか正成(@yudukamasanari)」さんは、普段は漫画家として活動しています。2023年2月25日発売の「月刊少年シリウス4月号(講談社)」では、新連載「騎士王の食卓」が開始。

2023年3月8日には「騎士王の食卓(講談社)」単行本2巻が発売開始となっています。Xアカウントでは漫画に関する情報も発信されています。

参考資料

  • @yudukamasanari
  • 国立極地研究所
  • 【NICTオープンハウス2023】知の限界を超え未来の社会基盤を創るNICT
  • STUDIO Type 'T' - ゆづか正成 web site

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