過半の3議席巡り各党激戦 沖縄市区【2024県議選・選挙区序盤情勢】

[選挙区序盤情勢 2024県議選6.16](6)沖縄市区(定数5)

 定数5の沖縄市区では現職4人と新人2人の計6人が争う。社民と立民は2021年の分裂・合流から初めての選挙。与党は立民、共産、社民から3人、野党自民・中立公明も3人が立候補する予定で、過半の3議席を巡り激戦が予想される。 

 5期目への選挙戦となる現職の仲村未央氏(51)=立民=は同市安慶田に事務所を構え、自治労や沖教組、全駐労などの組合組織から支援を受ける。後援会を中心に市内全域に地域世話人を配置し、自身の政策や活動を紹介しながら支持拡大を狙う。

 4期目に挑む現職の花城大輔氏(52)=自民=は、出身の同市諸見里に事務所を構え、後援会関係者が設定した会合に出かけ浸透を図る。企業関係者へのあいさつ回りにも力を入れる。広報担当者がSNSを通じて日々の活動を紹介するなど発信を強化している。

 再選を目指す小渡良太郎氏(44)=自民=は地盤の同市泡瀬に事務所を開き、郷友会組織と連携する。コロナ禍での前回選挙で控えていた分、企業や地域回りなどの運動に力を入れている。夕方など交通量の多い時間帯には街頭に繰り出し演説で政策を訴える。

 2期目を狙う島袋恵祐氏(37)=共産=は同市美里や高原、知花に事務所を構えた。コロナ禍の前回選挙で難しかった集会を開き政策や活動を報告。SNSに親しむ「真ん中世代」にはインスタライブも活用する。値上げが問題になっている給食費無償化を訴える。

 新人の幸喜愛氏(58)=社民=は長年自治会長を務めた同市宮里のほか美里などを中心に、つながりを生かしながら票の掘り起こしを狙う。市内の主要十字路での手振りで知名度拡大も目指す。連合沖縄や自治労、沖教組などからも支援を受ける。

 新人の高橋真氏(47)=公明=は金城勉県議の後継として立候補する。同市泡瀬に事務所を設置した。地元の美里仲原町を中心に市内各所を回り、政策の浸透を図る。新人ながら沖縄市議4期の実績もアピールする。公明党所属の沖縄市議らが支援する。

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