サル撃退へ動くかかし 富山の安村さん製作、農作物被害防止に期待

製作したかかしを紹介する安村さん

 富山市笹津(大沢野)の会社員、安村徳満さん(61)は、ニホンザルによる農作物被害を防ごうと、オリジナルの撃退かかしを作った。「効果はまだ分からないが、近くの農家さんからはとても好評です」とほほ笑む。

 安村さんは、3年前から同市牛ケ増(同)の畑で、ジャガイモやオクラなどの野菜作りを趣味で始めた。周辺ではサルの出没が相次いでおり、電気柵を設けるなどの対策が進んでいるが、育てた野菜が食い荒らされるといった被害に頭を悩ませる人が多い。そこで、苦肉の策としてかかしを作ることにした。

 かかしは、ユーチューブ動画を参考に約1週間かけて製作。高さは約170センチで、風向きに合わせて動くようになっている。8日から畑に設置している。安村さんは「草刈りをしている人にも見えるように作った。少しでもサルが来ないようになればいい」と期待している。

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