ダービー敗戦のファン・ダイク「十分な力を発揮できなかった」、「シーズンを今夜のように終わらせることはできない」

ダービーで痛恨敗戦のファン・ダイク[写真:Getty Images]

リバプールのDFヴィルヒル・ファン・ダイクが、敵地で完敗したマージーサイド・ダービーを振り返った。

リバプールは24日、グディソン・パークで行われたプレミアリーグ第29節延期分でエバートンとのマージーサイド・ダービーに臨み、0-2で敗戦した。

ほぼ主力をスタメンで起用して臨んだ一戦だったが、コンディション面で優位に立ち、残留に向けてモチベーション高いホームチームとのデュエルで苦戦。また、試合序盤からセットプレーの守備で後手を踏むと、27分にFKの流れからDFジャラッド・ブランスウェイトに先制点を許すと、後半序盤の58分には右CKからFWドミニク・キャルバート=ルーウィンに2点目を奪われた。

その後、交代カードを使いながら猛攻を仕掛けたが、GKジョーダン・ピックフォードの再三の好守などに阻まれ、一矢報いることもかなわず。2010年以来13試合ぶりにグディソン・パークでのダービーで敗戦を喫することになった。

この敗戦によって暫定首位のアーセナルとは3ポイント差、2試合未消化で3位に位置するマンチェスター・シティとは1ポイント差と、逆転でのリーグ優勝へは非常に厳しい状況となった。

同試合後、イギリス『スカイ・スポーツ』のフラッシュインタビューに応じたリバプールのスキッパーは、ダービー敗戦の悔しさを滲ませつつ、チームに素早い気持ちの切り替えを求めた。

「これらの試合は常に大きな戦いで、僕らは負けるべきではなかったと思う」

「だけど、僕らはもう試合を終えた。今は気を取り直して、土曜日の早めのキックオフ(ウェストハム戦)に備えなければならない」

また、試合内容に関しては決定力不足、試合運びの課題を口にしつつも、チームとしてダービーに勝利するために十分な力を発揮できなかったと振り返っている。

「(ビハインドで臨んだ後半は)無理に物事を進めようとするし、相手が簡単にクリアできるところで、クロスを上げ過ぎたと思う。前半には決定的なチャンスがあったし、あの時間帯に得点すべきだったと今でも思っている」

「だけど、最終的に僕らは十分な力を発揮できなかった。こういった試合は戦うところから始まるし、僕ら全員がもっと良くならなければならない」

「シーズンを今夜のように終わらせることはできないし、今日はクリスタル・パレス戦の前半の戦いと同じようにとても残念なものだった。あらゆる意味でもっと良くしなければならないし、今日は難しい試合だった」

ダービーの内容・結果への失望を隠さなかったファン・ダイクだが、残り4試合で逆転を狙う優勝争いに向けては「シーズンの初めには、僕らがタイトルを争うことになるとは誰も想像していなかったと思う」と、ここまでのチームの歩みが正しいものだったと主張し、最後まで戦い続けることを改めて表明した。

「僕らがこのような状況にあるのは、負傷者が続出していたにもかかわらず、シーズンを通して非常に安定した戦いをしてきたからだ」

「新加入のプレーヤーが仕事をし、若いプレーヤーが貢献し、それによって僕らは良い位置にいる」

「シーズンの初めに、僕らがタイトルを争うことになるとは誰も想像していなかったと思う。でも、誰が何と言おうと気にしない。僕らは今ここにいるし、僕ら全員がもっと良くしなければならない」

「とてもシンプルに聞こえるかもしれないが、それは戦いと、挑戦に勝ち、自信を持ってゴールを決めるという意志から始まる」

「それが僕らに少し欠けていたことだ。うまくいかないことがたくさん重なったものだ。フルアム戦では改善できたと思うけど、今日もまた多くの点で、自分たちがもっと良くする必要があると実感した」

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