旅客数53%増の918万人超 中部空港、23年度

 中部国際空港が24日発表した2023年度の旅客数は、前年度比53%増の918万2043人だった。新型コロナウイルス感染症が5月に5類へ移行し、国際線の便の復活、新規就航が相次いだことが寄与した。

 一方で19年度との比較では27%減と、コロナ流行前の水準には及ばなかった。インバウンド需要は伸びているが、首都圏や関西圏に比べ、回復が遅れている。

 国際線は前年度の約3.9倍となる322万4460人。国内線は15%増の595万7583人で、19年度比7%減まで回復した。

 飲食店などの構内営業売上高は約2.2倍の208億1500万円。うち免税店は約4.1倍の94億3100万円だった。航空機発着回数は22%増の8万4833回。

 同時に発表した3月の旅客数は、前年同月比33%増の92万514人。国際線は約2.6倍の38万6300人で、国内線は2%減の53万4214人だった。(半田)

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