「嫌い」だったコースで畑岡奈紗が優勝して学んだこと

優勝したコースに戻ってきた(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 事前情報(24日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

2022年「DIOインプラントLAオープン」で優勝したコースに、畑岡奈紗が戻ってきた。前週メジャー「シェブロン選手権」を13位で終えて好感触を残したショットの状態は変わらない。「今週は優勝できるように頑張りたい」と気合がこもる。優勝は同大会以来していない。

ウィルシャーCCを回るのは今回で4回目になる。初めて訪れた2018年当時、コースの印象は「もうすごく嫌いで、苦手意識があった」。ロサンゼルスの市街地とあってコースはコンパクトで、グリーン両サイドにバンカーが口を開けて待つホールが多い。加えて選手らを惑わすポアナ芝。ネガティブなイメージだった。

ウィルシャーCCを回るのは今回で4回目(撮影/村上航)

「花道もですけど、アプローチとかでも最初のバウンスがどっちに跳ねるのか。上にいくのか左右どっちに転がるのかなかなかジャッジしきれない。そこが難しい」と頭を悩ましてきた。

「勝ったときはパッティングが良くて。ショットで攻めすぎなくてもグリーンの真ん中にまず置いて、そこからパターで決められればという所は学んだ」と今週はパッティング勝負をにらむ。

苦手意識があったコース(撮影/村上航)

「最初に回ったころはもうすごく嫌いで。苦手意識が結構あったんですけど、勝ってからはこのコースの攻略の仕方だったり、難しいポアナ芝の読みもだんだんできるようになってきたかな」と大きな自信につながった。

今週使用するパターは、3年程使用しているベティナルディの「SS3 DASS」プロトタイプで、以前も使用していた黄色の同モデルとほぼ同じスペック。「全体的な重さやバランスは変えずに。フェースの溝は微調整しています」とより磨きをかけた武器で臨む。

開幕前日はプロアマ戦で調整(撮影/村上航)

開幕前日に出場したプロアマ戦では、偶然にも同伴者に2年前優勝した時も一緒に回った人がいた。2年前の記憶を呼び起こしながらツアー7勝目を目指す。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)

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