小学生の自主学習、保護者の6割以上がサポート

小学生の自主学習に関する実態調査

個別指導の学習塾・明光義塾を展開する明光ネットワークジャパンは2024年4月18日、小3~小6の保護者を対象に実施した「小学生の自主学習に関する実態調査」の結果を公表した。6割以上の保護者が自主学習のサポートをする中で、子供が勉強を楽しめるようになったなど好意的な意見も多くみられる結果となった。

調査は2024年4月8日~10日、学校から自主学習を課題として出されている、全国の小学3年生~小学6年生の子供をもつ保護者を対象にインターネットにて実施した。有効回答数850名。

「自主学習」とは、宿題のように先生から決められた内容ではなく、自分でテーマを決めて学習すること。そのため、子供の得意分野を伸ばしたり、苦手分野を克服したりするのに適しており、また、好きな内容を選べるため学習意欲が生まれやすく、学習する習慣が身に付くきっかけもなるという。最近では宿題の一環として「自主学習ノート」を提出させる学校も多いようだが、保護者として「何をすればいいのか」「進め方はあっているのか」など、悩んでいる家庭も多いのではないだろうか。

今回の調査結果では、子供の自主学習をサポートしているという保護者が6割を超えることがわかった(「サポートしている」「どちらかといえばサポートしている」の合計)。

子供が自主学習として力を入れている教科として、もっとも多かったのは「算数」で45.4%、以下「国語」(39.1%)、「英語」(21.6%)と続いた。しかし、約6割の子供が自主学習のテーマを自分で見つけている(「見つけている」「どちらかというと見つけている」の合計)一方で、約3割が自身で見つけられていない(「見つけていない」「どちらかというと見つけていない」の合計)という。

保護者が感じる自主学習サポートの悩みとして、もっとも多かったのは「子供のやる気を引き出せない」(28.8%)だったが、「干渉しすぎてしまう」(23.5%)、「子供にあった教材がわからない」(19.1%)、「自主学習のテーマに関するアドバイスができない」(16.4%)など、テーマ選びに苦労しているようすが浮かんだ。

しかしながら、保護者の48.8%が、自主勉強により子供が以前より学ぶことを楽しめるようになった(「楽しめるようになった」「どちらかといえば楽しめるようになった」の合計)と回答している。「興味・関心事を発見できた」(24.2%)、「家庭学習の時間が増えた」(23.2%)、「調べる力が伸びた」(21.8%)などの効果を実感している声も多いことがわかった。

調査結果の詳細は、明光義塾のWebサイトで確認できる。

木村 薫

© 株式会社イード