24日午後、北海道の新千歳空港に着陸した際、白い煙のようなものが出て、滑走路に立ち往生したANA機…白い煙のようなものは、煙ではなく、気化したオイルと水蒸気だったことがわかりました。
25日午後5時半ごろ、羽田発のANA機が新千歳空港に着陸した際、大量の白い煙のものが出て、滑走路に1時間ほど停止した後、旅客ターミナルまでけん引されました。
全日空によりますと、白い煙のようなものは、煙ではなく、機体の油圧系の不具合で、着陸後に漏れ出し、気化したオイル、さらに上空と地上の気温差で発生した水蒸気だったことがわかりました。
乗客と乗員合わせて211人にけがや体調不良はなく、新千歳空港では、2本の滑走路のうち、1本が閉鎖されましたが、他の航空機の運航に大きな影響はありませんでした。
乗客の女性は取材に対し「お正月に(羽田で)飛行機の事故のことがあったので、トラブルがあると、そのことが頭をよぎり、一瞬、不安にはなった」などと話していました。
国土交通省は、エンジンの故障などによる「重大インシデント」には当たらないものの、滑走路が閉鎖されたことから、今回のトラブルについて「イレギュラー運航」に認定する見通しとしています。