教師の不適切指導が原因で子どもが自殺 遺族団体が自殺防止策求め政府に要望 東広島市の女性も参加

教師による不適切指導で自殺した子どもの遺族でつくる団体が実効性のある自殺対策を求めて加藤こども政策担当大臣に要望書を提出しました。

「安全な生徒指導を考える会」の要望書では「自殺の原因が明らかにされないまま見過ごされている」と指摘。

医師や警察などが連携して検証するモデル事業、「チャイルド・デス・レビュー」の全国展開や、政策立案の議論に遺族を加えることなどを求めています。
会によりますと非公開の会談の中で加藤大臣からは「子どもの権利を侵害する不適切指導を無くしていきたい」といった趣旨の話があったということです。

会には2012年、東広島市の中学校で教師による暴力的な指導から息子を自殺で失った女性も参加しています。

【自殺で息子を失った東広島市の女性(58)】
「もう私たちのように子どもを亡くすような悲惨な出来事が起きないような社会であってほしいと願っています」

女性はこのように述べ、「調査の仕組みを見直し同じような自殺が起きないように役立ててほしい」と訴えていました。

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