韓国、違法な株式空売り検知へ新たな監視システム準備

[ソウル 25日 ロイター] - 韓国の市場監督当局、金融監督院(FSS)は24日、国内株式市場で違法な空売り取引を検知する新たな監視メカニズムを準備したと発表した。

新たなメカニズムでは、機関投資家による全ての空売り取引が電子的に処理された後、証券取引所運営会社に設置された中央検知システムを通じてフィルタリングを行い、違法な取引を防ぐという。

韓国では取引の裏付けとなる株式を確保せずに行う空売りが禁止されている。

FSSの李卜鉉院長は、市場専門家や個人投資家に新制度を説明する25日のフォーラム準備原稿で「違法な空売りは市場に対する国内投資家の信頼を損ない、コリアディスカウントの主な要因の一つとなってきた」と指摘。二重の監視体制が適切に機能し、違法な空売りが根絶されることに期待を示した。

当局は韓国株の低評価を意味するコリアディスカウントの是正に向け、さまざまな改革努力を行っている。

FSSは新たな監視システムを完了後、迅速に導入するとしたが、時期には言及しなかった。

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