高台への避難影響か 交通量が最大7割減少 津波警報発令で那覇市内の主要交差点

津波警報などがあった4月3日と1週間前の3月27日の交差点の通過台数

 台湾東部沖で3日に発生した地震後、県内に津波警報や注意報が発令されていた時間帯で、那覇市内の主要交差点の通過台数が前週の同じ曜日に比べて最大7割減少していたことが県警への取材で分かった。高台に車で避難しようとして、渋滞した影響があるとみられる。

 県警交通管制センターのデータによると、国道58号の泊、久茂地、旭橋、明治橋の主要4交差点の午前7~9時までの交通量は1週間前の3月27日と比べ、大きな変化はない。

 だが、津波警報が出た同9時台から徐々に交通量が減少。最も変化があったのは同10時台で、泊は2265台(前週4597台)と前週比51%減。久茂地は1075台(2867台)で同63%減、旭橋は1691台(同4364台)で同61%減、明治橋は269台(同903台)で70%減だった。

 その後、津波警報は同10時40分に津波注意報へ変わり、同11時台から徐々に増加。正午以降はほぼ同様となった。

 一方、国道330号の普天間交差点(宜野湾市)は前週と比べて大きな変化はなかった。交通規制課は「付近の県道81号の伊佐-喜友名間での全線一方通行の対応で、一定の効果があったと思われる」としている。(社会部・豊島鉄博)

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