低糖質な食事の効果は1食目から出る!生活スタイルを変えずに減量を成功させる方法とは?【炭水化物の話】

体重が減り数値も改善!

ロカボでは食事を摂るたびに食後高血糖が改善されていきます。つまり、はじめたその1食目から効果が出るということ。継続すれば、3か月後には食事前から高かった空腹時血糖値も下がり、1日を通して血糖値が安定するでしょう。その改善率は約80%。実際に、被験者をカロリー制限食とロカボ食という2つのグループに分けて食事指導した結果、ロカボ食のグループだけ血糖値が改善され、中性脂肪も改善したという結果も出ています。

また、糖質制限をはじめると2、3日で体重がストンと落ちることがあります。それまで糖質と一緒に摂っていた塩分摂取も減って、その結果、体にたまっていた余分な水分量が減るためです。余分な水分の貯留によいことはありませんので、体脂肪の減少とともに「鬼に金棒」の効果といえるでしょう。糖質制限で痩せるのは、糖の代わりに脂肪をエネルギーとして消費する体になるからです。

糖尿病と診断された40代の男性がロカボをはじめた結果、3か月後には空腹時血糖値が278mgdLから157mgdLまで下がったという例もあります。生活スタイルを一切変えず、糖質を脂質やタンパク質、食物繊維に置き換えただけで体はスッキリしたそうです。無理のない食事法を続けた好例といえるでしょう。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟

昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。 本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。 すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。 炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。 最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。

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