【プレミアリーグ 第35節 プレビュー】リヴァプール一歩後退も、3強の負けられない戦いは続く

写真:リヴァプールは前節の敗戦から立て直し、優勝争いに食らいついていけるか ©Getty Images

日本時間4月27日から29日にかけて、プレミアリーグ第35節の10試合が行われる。ミッドウィークに行われた第29節順延分の試合結果を受け、優勝争いはリヴァプールが一歩後退しアーセナルとマンチェスター・シティのマッチレースの様相に。ただしチャンスが完全に潰えたわけではなく、引き続き3チームとも落とせない試合が続く。それぞれのチームで存在感を発揮している冨安健洋、遠藤航、橋岡大樹のパフォーマンスにも注目だ。

◉注目カード
■トッテナム vs アーセナル
暫定首位のアーセナルは、トッテナムとの“ノースロンドン・ダービー”に挑む。日本時間4月24日には第29節延期分、チェルシーとの“ビッグロンドン・ダービー”に5-0と大勝。連続しての大一番ではあるが、チーム状態は間違いなく良好だ。チェルシー戦で2ゴールを挙げたカイ・ハヴァーツや、直近4試合で3ゴールのレアンドロ・トロサールなどアタッカー陣は好調で、彼らを操るマルティン・ウーデゴーアもハイパフォーマンスを披露している。冨安健洋もチェルシー戦では左サイドバックとして存在感を発揮しており、引き続きの先発出場に期待がかかる。トッテナムは前節のマンチェスター・シティ戦が日程変更になった関係で、これが2週間ぶりの試合。ケガで数試合欠場していたリシャルリソンに復帰の可能性があるようで、ホームゲームで負けるわけにはいかない。

■ウェストハム vs リヴァプール
リヴァプールはウェストハムとのアウェーゲームに挑む。第34節の試合ではフラムに3-1と勝利し、ケガから復帰したトレント・アレクサンダー=アーノルドやディオゴ・ジョタが得点を記録したものの、そのジョタが再び負傷し離脱することに。続く第29節順延分、エヴァートンとの“マージーサイド・ダービー”では0-2と敗北を喫し、タイトル争いからは一歩後退してしまった。とは言え連敗は何としても回避しなければならず、このところゴールから遠ざかっているモハメド・サラーやダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアスらアタッカー陣には奮起が求められる。遠藤航はエヴァートン戦では温存のためかベンチスタートとなり、後半途中から出場。今節は先発復帰の可能性が高いと言えそうだ。

■ノッティガンム・フォレスト vs マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティはノッティガンム・フォレストとアウェーで対戦する。直近ではUEFAチャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦、FAカップ準決勝チェルシー戦とトーナメントの2試合を戦った後、日本時間4月26日に第29節順延分の試合に臨み、中2日で今回の試合と心身ともにタフな日程を強いられる。さらに、エースのアーリン・ハーランドはレアル・マドリード戦で筋肉に痛みを抱えたようで、FAカップのチェルシー戦を欠場。万全のコンディションでこの試合に臨めるかどうか分からない部分がある。

■その他の見どころ
橋岡大樹を擁するルートン・タウンは、アウェーでウルヴスと対戦する。現在18位と降格圏内にいるうえ、前節、前々節と2試合連続で5失点を喫しており、守備の改善が急務な状態となっている。橋岡は最近の試合では3バックの一角で出場する機会が増えている。前節は途中出場だったが、今回、出場機会が与えられた際には、守備面での貢献を示したいところだ。チェルシーはFAカップのマンチェスター・シティ戦、第29節順延分アーセナル戦と強豪との2連戦を経て今節は4位アストンヴィラ戦、次節は5位トッテナム戦と難しい相手が続く。その中で、現在20ゴールで得点ランキングトップタイに立つコール・パーマーが体調不良を抱えており、今節の試合に出場できるかは不透明な状況。欠場となれば小さくない影響を被ることになるだろう。

◉プレミアリーグ 第35節 試合日程
4月27日(土)
20:30 ウェストハム vs リヴァプール
23:00 ウルブス vs ルートン・タウン
23:00 ニューカッスル vs シェフィールド・ユナイテッド
23:00 マンチェスター・ユナイテッド vs バーンリー
23:00 フラム vs クリスタルパレス

4月28日(日)
1:30 エヴァートン vs ブレントフォード
4:00 アストンヴィラ vs チェルシー
22:00 トッテナム vs アーセナル
22:00 ボーンマス vs ブライトン

4月29日(月)
0:30 ノッティンガム・フォレスト vs マンチェスター・シティ

※時刻はすべて日本時間

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