井上尚弥と激突のネリ〝タイソン戦の再現〟発言に海外ファンが反論「井上に悪い習慣はない」

井上尚弥とルイス・ネリ

ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の初防衛戦(5月6日、東京ドーム)で激突するBC同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)の〝大番狂わせ〟発言にファンが反発した。

米専門メディア「ボクシング・シーン」によると、井上を挑発するネリは「マイク・タイソンが東京ドームで無敗記録を失ったのなら井上も、そうする可能性がある」とコメント。1990年2月、37戦無敗の世界ヘビー級3団体統一王者だったタイソンは東京ドームでジェームス・ダグラス(米国)にキャリア初のダウンを喫した上でKO負けし「世紀の番狂わせ」と呼ばれた再現を狙っている。

ネリは26戦無敗と負けなしの井上と東京ドームで対戦することに、世界を驚かせた34年前の〝ミラクル〟と重ね合わせたが、タイソンは素行が悪いことで知られた問題児。警察沙汰になることも多く、世界チャンピオンになってからもリング外のトラブルは絶えなかった。それだけにネリの見解に海外ファンたちは反論した。

同記事のコメント欄には「(当時)マイクはアルコール依存症で精神を病んでいた。(井上は)マイクのように相手を真剣に考えないような選手ではない」「タイソンはダグラス戦のためのトレーニングをほとんど行っていなかった。薬物使用も認めたが、井上さんの場合はそうではない」「その可能性は低い。彼には悪い習慣がありません。熱心にトレーニングしている」との反論が書き込まれていた。

さらに「ネリはリングに上がるまでにまた悪口を言うだろう」との予言も記されるなど、海外でもネリの言動には不満の声が出ていた。

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