元プロサッカー選手「戦力外や二軍が当たり前」→第二の人生で開花 “前のめり”に活躍する理由

元プロサッカー選手で、現在はアスリートのセカンドキャリア支援を行っている企業の代表が、ラジオ番組にゲスト出演。現役時代を振り返るとともに、第二の人生で奮闘する思いなどを明かしました。

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株式会社Maenomery(マエノメリー)代表取締役CEOの星野崇史さん。浦和レッズユース、流通経済大学サッカー部を経て、国内ではザスパ草津U-23、ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ(JFL)に在籍。その後、海を渡り、パラグアイ2部リーグでもプレーした経験を持ちます。

現役引退後は体育会系人材紹介会社の立ち上げに携わることに。自費でテレアポ研修セミナーを受講し、一晩中トークスクリプトを作り直すなど、営業という新たなフィールドで研鑽を重ねました。その結果、星野さんはトップセールスマンにまで上り詰め、2年後には取締役へ就任。100人規模の企業へと成長させたそうです。

その後、2018年に独立し、現在の会社を設立。『Maenomery』という会社名は、営業マン時代の姿勢から付けられているといいます。セミナーで学んだノウハウを活かし、机の下に潜り込むような“前のめり"の姿勢でテレアポに取り組んだ際、メンバーからその熱心な姿勢を評価された星野さん。サッカー以外で初めて認められたという喜びから「前のめり」をキーワードに会社名を付けたと明かしました。

同社の主な事業内容は、アスリートのセカンドキャリア支援です。引退後のやりたいことが明確になっていないアスリートや、働くことに悩みがあるアスリートに対して、キャリア相談や企業の紹介など、さまざまな形でサポートを行います。

星野さん自身も、プロサッカー選手としてのキャリアを振り返り、「芳(かんば)しいものではなかった」「チームに定着できず、戦力外や二軍が当たり前の日々。引退を決意したときも、サッカー以外は何も考えていなかった」と、当時の状況を吐露。

それでも、自身のこれまでの学びや経験を糧に、新たなフィールドで持ち味を発揮し、現在に至ります。

陽の当たらなかった選手だけでなく、きらびやかな経歴を持つ選手らも含めて、多くの人が引退後に進むべき道に悩むという、アスリートの実情。星野さんは「“前のめり”になるきっかけをアスリートに届けていきたい」と、これからもアスリートの引退後に光を当てるべく、事業に注力していく思いを語っていました。

※ラジオ関西『アスカツ!』2024年4月13日放送回より

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