発災後に看護師6%減少 能登半島地震の影響

能登半島地震の影響で、能登地域の公立病院で勤務する看護師が発災前に比べ6%減少したことが石川県のまとめで分かりました。能登の6地区の公立病院では被災した看護師の退職が相次ぎ、3月末までに定年を含め69人が退職しました。

このうち市立輪島病院では130人いた看護師が113人に、珠洲市総合病院では125人から107人に減少しました。4月1日に合わせて25人を新たに採用しましたが、それでも看護師の数は全体で44人、率にして6%減少しています。

今後、復旧復興が進み広域避難した住民が戻ってくると、医療需要が増え看護師不足に陥る可能性も懸念されます。こうしたことから県は医療従事者の離職防止に向け、職員用の仮設住宅の建設を進めています。

また、看護協会を通じ能登で中長期的に勤務できる看護師を全国から募集していて、25日までに6人の採用が決まっています。

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