松岡茉優が田中みな実、滝沢カレンと人間関係に難ありな賢いオタク3人組に。井戸端会議をしながら謎解き!

松岡茉優が、フジテレビ系で7月にスタートする連続ドラマ「ギークス/GEEKS(仮)」(木曜午後10:00)で主演を務めることが分かった。

タイトルになっている“GEEK(ギーク)”とは、いうなれば賢いオタク。好奇心旺盛で、卓越した知識や技術を持っているのに、人間関係を苦手としている人たちのことを意味する。頭は切れるが、人間関係に難ありな警察署勤務の“女ギーク”たちが、週末の井戸端会議で事件解決をスーパーアシスト。ノー残業をモットーとする彼女たちは、腕と好奇心とほんの少しの正義感で、定時までに事件を解決する。松岡をはじめ、共演の田中みな実、滝沢カレンの“はぐれ者トライアングル”が織り成す、キュートでちょっとだけこじらせた日常&痛快な謎解きストーリーだ。

フジテレビのゴールデン・プライム帯の連ドラ初主演となる松岡が演じる主人公・西条唯は、小鳥遊(たかなし)署の鑑識課に勤める鑑識官。優れた記憶力と観察眼をを持ち、物事の細部を即座に把握できるなど高い証拠分析能力の持ち主だ。署内での証拠品の分析や管理を担当しており、一度見た指紋や足跡、靴などの特徴がすべて頭に入っている。頭脳明晰(めいせき)で優秀な鑑識官ではあるが、無駄な労力を使うことが大嫌いで、やるべき仕事をこなしたらサクッと定時に帰ってしまうなど、泥臭い刑事の世界や古くさい警察組織の体質から一線を引いている。そのことから「正義感ゼロの鑑識官」と呼ばれることも。人との距離感に厳しく、無駄に仲良くなるのが苦手だが、隣の部屋に引っ越してきた謎のイケメンから関心を持たれ始めてしまう。

一癖も二癖もあるくせ者鑑識官役に臨む松岡は、「森安彩プロデューサーから、『ギークス』で描きたいことを聞き、私自身が『そんなドラマが今、見たかった!』と感じました。こだわりが強めの3人が織り成す会話劇は、台本を読んでいてもニヤニヤ、クスクスしてしまいます」と目を輝かせる。見どころについては「私が演じる西条、田中みな実さんが演じる吉良、滝沢カレンさんが演じる基山は、それぞれどこか気だるげなのですが、誰かが本気で困っていたら、手を差し伸べられる、実は温かい人たち。人としての温度はちょっと低めな彼女たちですが、なんだかんだ巻き込まれながら事件を解決していく姿が痛快です」と紹介。

演じる西条に関しては「ジグソーパズルのオタクなのですが、私もオタなので、自分が興奮している時のテンションになってしまってはいけないなと自戒しました。西条には西条の興奮の仕方があるのだと思い直し、西条さんはどんなふうに荒ぶるのかしら?と考えるのが楽しかったです」と語る。そして「遅めの夕飯でも食べながら、だらだら見てもらえたらうれしいです。『好きなものは好きでいいじゃん! 嫌なものは嫌でいいじゃん!』そんなふうに自分を肯定できるドラマにできるよう、スタッフ・キャスト一同、本気で頑張ります!」と意欲を燃やしている。

田中が扮(ふん)するのは、小鳥遊署の医務室に勤務している産業医・吉良ます美。プロファイリングもお手のもので、心理分析のプロの吉良は「人の心を見透かす医務室の魔女」という異名をとるほど人間心理を読むことに長けている。行動や表情を見て、瞬時にその人の心の内を読み取ってしまう。初対面の人でも、通りすがりの人でも、遠慮なく親しげに話しかけるなど、人との距離感が麻痺(まひ)している面もあり、仲のいい西条らにはズバズバと切り込んでいくことも。イケメンが大好きで「目の保養になる」と常にアンテナを張っているが、その一方で本気の恋愛に対しては踏み込んでいかない事情があるようだ。

心理分析のプロ役で新境地を開拓する田中は、出演オファーを受けて「思いがけないタイミングでバタバタと出演が決まり、気付けば撮影に入っていたという感じでしたが、松岡茉優さん、滝沢カレンさんとどんな面白いことができるんだろう、と胸の高鳴りを覚えました」とうれしそう。台本を読んで「仕事よりもやりたいことや生き方を堂々と優先し、人に嫌われることを恐れないギークスは笑ってしまうほどすがすがしい。頑張らないことの正義について、初めて考えさせられました」と心境を明かす。

吉良役で意識していることに関しては「本読みの際、監督に『色気が過ぎる』と、度重なるご指摘をいただきまして…。意識的になくしても『まだ、少し感じる』とのことで、極端に振り切ったところ、今回のキャラクターが生まれました」と苦笑。続けて「なんにも考えずに気楽に見てください。周囲と足並みをそろえず、他人の顔色を伺わず、愛想笑いもしない。代わりに、自分にとっての大切な人や時間にはとことん愛を注ぐギークスの潔さは痛快です」とアピールしている。

滝沢は、小鳥遊署交通課に勤める交通課員・基山伊織役を担う。地理に精通しており「地図だけが話し相手」といわれるほど、あらゆる道や時間帯ごとの交通量まで小鳥遊町の地理はすべて頭に入っているほか、日本全国の地理にも詳しい。常に最短ルートを知っているため、逃走した容疑者を先回りして捕まえることもできる。3人の中では最も論理的で、曲がったことを許さない生真面目な性格だ。22歳の妹と高校生の弟がいて、特に弟の進学を過剰に心配しては煙たがられている。

「地図だけが話し相手」のオタクということで「最初は、“なぜ私に?”と驚きました。役柄や設定、物語を聞いて、さらに今回の事の重大さを知りました。そして、“私が演じていいと言ってもらえるのはありがたい! まだ見ぬ世界を見てみたい!”と思いました」と喜んでいる滝沢。加えて「基山も、私の知らなかった毎日を送っています。仕事も考えも生き方も、すべて初めて見る景色でした。でもそこに芽生えた友情や生きる上での楽しみがいかに人それぞれで、そしてその息抜きが一致する時、どれだけ人はうれしいか、あらためて知りました。1人のようで1人じゃない、とびっきりに人間性が詰まっているのがこのドラマの魅力だと思います」と分析する。

さらに、「基山は私1人で出来上がっている人ではなく、監督さん、松岡茉優さん、田中みな実さん、助監督さん、スタッフさん、みんなで基山を育てていただいています。それは基山という人間そのもので、“しっかりしてなきゃいけない”という思いがある分、周りに支えられて、“しっかり”を学んでいっているような気がします」と周囲の支えに感謝しつつ、「食べながら、飲みながら、お菓子をつまみながら、ストレッチしながらでも愉快に見ることができる、ポップで優しくて温かい人間物語にどうぞお風呂のごとくつかっていただきたいです。撮影が楽しすぎるので、その空気感まで皆さまに届いたらうれしいです」と期待を寄せている。

ドラマを手掛ける森安彩プロデューサーは「所轄警察署を舞台に、女性3人がライフワークバランスを大事にしながら事件解決をするコメディードラマを作ったら面白いのでは、という思いつきがこの企画の始まりでした」と振り返り、「定時までに仕事を終えたい3人に、時間などおかまいなしに事件は降り注ぎます。いかに彼女たちがプライベートタイムを守るために奮闘するかがストーリーの見どころであり、ギークス3人の個性がぶつかり合って繰り広げられるコミカルな会話もぜひ楽しみにしていただけたらと思います」と述べている。

それぞれ得意分野があるギークたちは、毎週金曜にいつもの居酒屋に集まって、職場や人間関係の愚痴に花を咲かせている。するとそこに、頭を悩ませている事件があるという刑事がやって来る。ちょっとした謎解きのつもりで、3人のがそれぞれの知識を基に、捜査の違和感や矛盾点を指摘。すると、意外な事実が発覚し、結果的に事件解決のアシストをしていくことに。

しかし、そんな知識の持ち主のギークでも、プライベートでは悩める普通の女性。事件解決の手柄には興味がない彼女たちにとっては、不器用すぎる恋愛や、コミュニケーションが下手で人間関係のトラブルの方が難解すぎる大事件なのだ。持ち前の知識と技術で難事件をひっそりと解決しつつも、仕事でもプライベートでも難がありすぎて何かとこじらせる3人のギークたち。一筋縄ではいかない女性の厄介な生きざまを、キュートでコミカルに描きつつ、時には痛快に事件を解決する新感覚エンターテイメントが誕生する。

© 株式会社東京ニュース通信社